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「逆境」を糧に成功する人、「逆境」で潰れる人の違いとは?

構成=木ノ下瞳子/ライター
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「逆境」を糧に成功する人、「逆境」で潰れる人の違いとは?の画像1『逆境の教科書 ピンチをチャンスに変える思考法』(集英社)著者の山口伸廣氏
 順調に進んでいたはずなのに、不慮の災難に見舞われ、いきなり逆境に……。そんな経験をしたことのある人も多いかもしれません。しかし、いわゆる成功者に話を聞くと、そのほとんどが過去に挫折や失敗を経験し、「つらい時期があったからこそ、今の自分がある」と語ります。

「逆境が人を強くする」といった意味の格言は、インターネットで検索すれば何万件もヒットし、「逆境を経験しないと成功できない」という論調も多く見受けられます。逆境を経験することで、その後の成功につながるのかもしれません。

 とはいえ、実際には逆境で潰れてしまう人も多いでしょう。逆境を乗り越えることができる人と潰れる人の差は、どこから生まれるのでしょうか? 今回、多くの逆境を乗り越えてきたことから「逆境の専門家」とも呼ばれる、逆境コンサルタントの山口伸廣氏に、

・逆境で潰れてしまう人の共通点
・頭の中を整理する方法
・逆境を乗り越える秘訣

などについて、お話をうかがいました。

逆境で潰れる人の5つの共通点

–逆境を乗り越えられるのは、どんな人なのでしょうか?

山口伸廣氏(以下、山口氏) 強運や優れた能力を持っている、いわば特別な人だけが逆境を乗り越えられるわけではありません。実際、いくつもの逆境を経験してきた私は、学歴もルックスもパッとしない、精神力もたいしたことのない、どこにでもいる普通のオヤジです。逆境を乗り越えるためには、特別な能力も精神力も必要ないのです。ただ、これまでの経験から考えると、逆境を乗り越えられない人には5つの共通点があるようです。

(1)自分を責め続ける

 つらい境遇の時は、「自分はなんということをしてしまったんだ」「もともと、自分には能力がなかったんだ」というふうに、自分を責めてしまいがちです。しかし、いつまでも自分や未来を否定していると、己を内側から腐らせてしまいます。自分を責め続ける人は、なかなか逆境から抜け出せないので、自分の可能性を信じることが大切です。気持ちを切り替えることができれば、逆境からの脱出はすぐそこです。

(2)負の感情に溺れる

 トラブルや困難に直面すると「悔しい」「腹立たしい」「もう絶望的だ……」などと、さまざまな負の感情が湧き上がってくるものです。この負の感情の奔流は、逆境を乗り越えるための障害になります。負の感情は、自分を疲弊させ、正常な判断力を失わせます。だから、「過ぎたことは仕方がない」と開き直るほうがいいのです。

(3)自分のやり方に固執する

「こうあるべき」「~ねばならない」など、自分のやり方や考え方を前提に物事を捉えると、身動きが取れなくなってしまうことが多々あります。逆境の時こそ、これまで自分が正しいと思っていた前提条件を外して考えることが大切です。逆境からの脱出に導いてくれるような良いアイディアは、自由な発想から生まれるのです。

(4)試行錯誤をしない

 逆境の渦中にいると、無意識のうちに「また失敗したらどうしよう」「さらに悪い事態を招きたくない」と思ってしまうものです。そのせいで足がすくみ、停滞している人を多く見ます。しかし、最初から正しい行動をしようと思っていては、動き出せなくなってしまいます。何が正しいのかは、誰にもわかりません。「正解」を探すのではなく、まずは「よさそうだと思うこと」をいろいろとやってみることが必要です。

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