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「酔って寝ている」を放置は超危険! 普通に話していた人が突然、死に至る急性硬膜下血腫の恐怖

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健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレスより】

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意識があるうちに急いで病院に!(shutterstock.com)

 日本では年間に約2%の人が、頭部外傷によって入院治療を受けているそうです。また、不慮の事故で亡くなる最も多い死囚は、頭部外傷です。脳はヒトのあらゆる行動の司令塔。ここが破壊されると、呼吸や心臓を動かすこともできなくなります。

 脳は豆腐のように柔らかく、その外側は硬い膜で覆われています。これを「硬膜」と呼びます。そのさらに外側が頭蓋骨です。頭蓋骨の厚さは0.5~1.2cm程度。硬膜はどんなに強く引っ張っても破けません(だから硬い膜というのでしょう)。そして頭蓋骨も、よほどの力が加わらないと壊れません。

硬膜下血腫は男性や高齢者に多い

 脳に大きな外力が加わって、脳そのものが破壊される状態を「脳挫傷」といい、脳と硬膜の間、すなわち硬膜の下に出血する状態を「硬膜下血腫」と呼びます。急性硬膜下血腫は、成人の重症頭部外傷の圧倒的多くを占めます。入院を要する頭部外傷の約3%を占めるといわれ、その多くが交通事故や転倒・転落によるものです。

 脳に大きな外力が加わって、硬膜の中で脳が激しく動けば、脳と硬膜をつないでいる血管(架橋静脈)が切れて、ここから出血します。硬膜と脳の間には、わずかな隙問しかありません。出血量が少なければ特に目立った症状は出ませんが、出血量が増えるにしたがって脳と硬膜との隙間は埋まってしまい、血液によって脳自体が圧迫されます。その結果、脳が破壊されて、意識障害や死に至るのです。

 急性硬膜下血腫では、頭部外傷を負ってから徐々に出血するので、受傷直後は意識障害や体の一部が動かない状態(麻痺)が見られません。ところが、出血量が増えるにしたがって徐々に脳が圧迫され、しばらくして嘔吐や呂律が回らない、意識がもうろうとするなどの症状が現れ、最終的に重篤な状態になります。このように、しばらく意識が保たれる期間のことを「意識清明期」と呼びます。

 したがって、この間に頭部のCT撮影などによって正確な診断がされ、血腫を除去するなどの適切な治療が行われれば、命は助けられます。しかし、この間に治療が施されなければ、残念ながら死に至るケースが多いのです。さっきまで話していた人が突然、倒れて死んでしまう――。ということが起こるので、「talk and die」と呼ばれます。