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爆増の中国人観光客、ただ迷惑ばかり!恩恵は一部の店だけ、大半が呼び込み狙い無駄金浪費

文=小川裕夫/フリーランスライター
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「日本では鉄道やバスなどの公共交通機関がわかりづらく、そのため外国人観光客が使いにくいという批判があります。しかし、インフォメーションセンターに来る外国人は基本的に個人の観光客。中国人観光客は団体ツアーなので、まずインフォメーションセンターに来ることはありません。観光業界では、中国人観光客が増えているので中国語を話せるスタッフを雇ったり、中国語のパンフレットを用意していたりしますが、ほとんど無駄になっています。もちろん個人旅行の中国人観光客もいますが、そういう中国人は英語や日本語がカタコトでも話せますので、特に中国語で対応しなくてもなんとかなります。中国人観光客のために、中国語のインフラ整備をすることは無駄なのではないかと思うことがあります」

 中国人観光客が溢れる東京・銀座では、中国人観光客の恩恵にあずかれる店は少数。ところが大挙して押し寄せる中国人観光客は、集団で路上に座り込んで飲み食いしたり、騒いだりする。

「なかには託児所代わりに子供を店に放置して、その間に百貨店などで買い物をしている中国人観光客もいると聞きます。買い物でもしてくれれば、まだ我慢もできるのでしょうが、買い物をしてもらえない店からは不満が目立ちます」(同)

 中国人観光客の大半は、東京-大阪間をツアー会社が用意した大型バスで移動する。銀座で買い物をしている間、バスは道路で停車して待つ。買い物に夢中になった中国人観光客は出発時間に遅れることも頻繁にある。そのために観光バスが道路を塞ぎ、渋滞を引き起こす。道路渋滞を緩和させるべく、行政は銀座や丸の内エリアで観光バスの駐車場を整備する必要に迫られている。しかし、前出の観光業界関係者は、それも無駄な費用をかけるだけで終わってしまうと指摘する。

「中国人観光客がここ2~3年で急増した背景は、ビザ発給の要件が緩和されたことです。中国では都心部の住民から少しずつビザが緩和されていますが、日本へ観光に来るような中流層は一巡してしまった感があります。そのため、今後は中国人観光客の訪日が鈍化するのではないかという予測も出ています」(同)

 中国人観光客は東京と大阪を回るだけで、ほかの都市に目もくれない。そのため、中国人観光客の爆買いは、ほかの国で起きている話のように聞こえると話す地方自治体や観光協会の職員も少なくない。

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