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垣田達哉「もうダマされない」

軽減税率、ギャグみたいなトンデモないトラブル多発!死ぬほど面倒くさい迷惑&紛争

文=垣田達哉/消費者問題研究所代表
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・ケース2:非外食(椅子のない)専用の屋台

常連客「親父さん、こんばんは」

店主「いつもありがとうございます。いつものラーメンでよろしいですか」

常連客「ああ、いいよ。俺、椅子持ってきたんだ。マイチェアだよ。だから座って食べていいかい」

店主「いや、そう言われても。うちは非外食専用の立ち食いラーメン屋ですから」

常連客「店の前では食べないからさ、そこの木の下で座って食べるならいいだろ」

店主「そうですね。そこならうちとは関係ない場所ですから。でも、容器が使い捨てじゃないですから」

常連客「それじゃあ、出前してくれよ。そこの木の下に出前するならいいだろう」

店主「私にはよくわからないんですけど、とりあえず今日はそういうことにしましょうか」
 
常連客「ごちそうさん。それじゃ、親父さんまた来るからさ、この椅子は木の下に置いとくよ。じゃあ、よろしくね」

店主「お客さん、そうおっしゃっても、この椅子どうしたらいいですかね……」

・ケース3

店主「いらっしゃいませ」

初めての客「ラーメンをひとつ」

店主「かしこまりました」

客「おじさんとこ、立ち食い(非外食)専用だよね」

店主「はい、そうです。ですから消費税は8%で結構です」
 
客「でも、そこに椅子があるじゃないか」

店主「あの椅子は、うちのじゃないんです」

客「でも、店の横に置いてあるじゃない」

店主「あれは、うちの常連さんが勝手に置いて行ったんですよ。ときどきいらっしゃるのですけど、その椅子まで出前しているんです」

客「それじゃあ、俺もその椅子使っていいかな。俺にもそこまで出前してくれよ」

 外食の定義である「その場」とは、どこを指すのか。屋台の隣にあるベンチで食べるのは、屋台の設備で食べていないが外食になるのだろうか。また、店内の客に料理を運べば外食だが、店外であればどこでも出前(非外食)になるのだろうか。

「飲食店で座るだけで国が税金を取る」ことに「外国でもやっていることだから当たり前」という意見もある。「たかだか2%、1000円なら20円じゃないか。座って食べるんだからそのくらい当然だろう」という意見もあるかもしれないが、その2%が数年後には10%になるかもしれない。

ファストフード

・ケース1

 お母さんが、家に帰って子どもと一緒に食べようとハンバーガーをテイクアウトで注文する際、ちょっと歩き疲れたので、店内で休憩を取りながら飲もうとジュースも注文する。

垣田達哉/消費者問題研究所代表、食品問題評論家

垣田達哉/消費者問題研究所代表、食品問題評論家

1953年岐阜市生まれ。77年慶應義塾大学商学部卒業。食品問題のプロフェッショナル。放射能汚染、中国食品、O157、鳥インフルエンザ問題などの食の安全や、食育、食品表示問題の第一人者として、テレビ、新聞、雑誌、講演などで活躍する。『ビートたけしのTVタックル』『世界一受けたい授業』『クローズアップ現代』など、テレビでもおなじみの食の安全の探求者。新刊『面白いほどよくわかる「食品表示」』(商業界)、『選ぶならこっち!』(WAVE出版)、『買ってはいけない4~7』(金曜日)など著書多数。

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