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刷り込まれた偏見や既成概念は捨てよう

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※画像:『自分を磨く働き方』(安田佳生/著、フォレスト出版/刊)

 かつて人材コンサルティング会社・ワイキューブという企業があった。市ヶ谷のオフィスは、優秀な人材を集めるための戦略として、社員のためのカフェスペースやワインセラーを設けるなど、社員が心地良く仕事ができる空間を作り、就職活動中の学生にとって憧れの会社となっていた。一時は「就職人気企業ランキング」で上位に入るほどの人気企業だった。しかし、2011年、負債総額40億円以上で民事再生法の適用を申請。当時、社長だった安田佳生氏も32億円を連帯保証していたため、自己破産した。

 すべての財産を失い、働く目的も失った安田氏が辿り着いた結論は、人は楽しむために生き、楽しむために働くということだった。

 本書『自分を磨く働き方』(安田佳生/著、フォレスト出版/刊)では、社長ではなくなり、安田氏が思い悩んだ「会社を経営することの意味」「働くことの意味」「生きることの意味」という3つの意味をまとめたものだ。

 仕事とはそもそもつまらないもの。嫌なことも我慢するのが仕事だし、やりたくない仕事もやるのが会社員の務めで、そのために会社は給料を払っているのだから。

 会社員なのだから、それが当たり前と思っている人は多いかもしれない。しかし、安田氏の考え方は違う。仕事はそもそも我慢するものではない。むしろ、楽しいものであるというのだ。食事を楽しんだり、旅行を楽しんだりするのと同じように、仕事をすること自体が楽しいと感じられるものであるべきであり、そうでなければ、不幸であると考えている。人生の多くの時間を仕事に費やすのだから、仕事を楽しめなければ、何のために生きているのかわからないではないか、と安田氏は述べる。

 また、満員電車に乗らないことは安田氏の人生の重要事項の1つだという。世の中を見渡せば、大勢のサラリーマンが疲れた顔をして満員電車に揺られているのが現実だ。

 ではなぜ、満員電車を我慢してまで会社に行くのか。

 仕事が楽しいからという人を除けば、大半の人は「会社に行くのは、仕事があるからに決まっているじゃないか」という理由だろう。たとえ、やりたかった仕事ではなくても、毎日満員電車に乗って会社に行くのは、責任感からだ。しかし、責任感だけで、会社から与えられた仕事を我慢するのはもうやめよう。責任感を果たすべきとか、ほかに選択肢がないからとか、それこそ誰かが意図的に私たちをコントロールするために刷り込んだ偏見や既成概念だというのが、安田氏の持論だ。

 働くことの意味、生きる意味というのは、誰もが思うところであり、なかなか答えは出せないものでもある。仕事は本来、楽しいものである。人生を楽しむために仕事があるのだ。さまざまな経験を経て、導き出された答え安田氏の答えだった。かつての安田氏のように、どうすれば楽しく仕事ができるようになるのか、と悩んでいる人は参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。