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日本プロゴルフ界、韓国人の「草刈り場」化!巨額賞金を荒稼ぎ!

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女子ゴルフ界を席巻したイ・ボミ(「日本女子プロゴルフ協会 HP」より)

 興味深い数字がある。総額462億7626万ウォン(約46億2700万円)――。これは、今年1年間で韓国人プロゴルファーたちが稼いだ賞金総額だ。韓国の経済紙、韓国経済新聞によると、彼らはアメリカで2215万2110ドル(約27億円)、ヨーロッパで285万2147ユーロ(約3億7600万円)、アジアツアーで61万9566ドル(約7500万円)、日本で16億4741万円を稼いだという。昨年までは300億ウォン台だったが、今年は史上初めて400億ウォン台を突破し、まさに「韓国ゴルフ歴代最高」の年だったらしい。

 実際、今年は世界各地で韓国ゴルフ、とりわけ韓国女子ゴルフの躍進が目覚ましかった。たとえば、女子プロゴルフの世界最高峰ともいうべき、全米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアー。今季行われた公式戦31大会のうち、シーズン5勝のパク・インビら韓国人が優勝したのは15回。彼女たちのアメリカでの活躍は今に始まったわけではなく、2006年と09年にもシーズン11勝を挙げているが、15勝に到達するのは初めてだ。これに、ニュージーランド育ちのリディア・コやオーストラリア国籍のイ・ミンジら韓国系選手たちも加えると、LPGAで挙げた勝利は21勝になるのだから、もはやアメリカ女子ゴルフは韓国勢が席巻しているといっても過言ではないだろう。

 しかも、LPGAのみならず、今年は日本ゴルフ界でも韓流旋風が巻き起こった。女子ではツアー7勝で賞金女王に輝いたイ・ボミを筆頭に、シン・ジエが3勝、アン・ソンジュ、李知姫が2勝、キム・ハヌルが1勝を挙げ、スポット参戦ながら2度のメジャー大会を制したチョン・インジも加えると、韓国女子だけで17勝を達成している。男子では、ツアー5勝で2度目の賞金王を獲得したキム・キョンテを含め、9勝が韓国勢だった。

 そんなこともあって、韓国では「アメリカ・日本のグリーンは“韓国女人天下”、女子ゴルフ世界2大ツアーを席巻」(一般紙「国民日報」)、「賞金ランキング、1、3、4、5位、JLPGAを征服した韓国女子ゴルフ」(テレビ番組『JTBCゴルフ』)、「アメリカで204億、日本で83億、世界のグリーンを支配した韓国女子ゴルフ」(一般紙「中央日報」)など、その躍進を誇らしげに報じるメディアが多い。一般紙「ソウル経済新聞」などは「日本ゴルフ界衝撃の中で自省、日本をのみ込んだ韓国ゴルフ」と報じている。

 また、韓国ではこんなキャッチフレーズも定着しつつある。「韓国ナンバーワンこそが、世界ナンバーワンだ」と。前述した実績からして説得力があるフレーズではあるが、選手のレベルはともかく、国内のゴルフ環境は決して「世界ナンバーワン」ではない。

国内はジリ貧状態の韓国ゴルフ

 たとえば女子の場合、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーは2015年度、37試合・賞金総額33億3300万円だったが、韓国女子ツアーの年間試合数は29試合・総額184億ウォン(約18億4000万円)である。男子の場合はもっと規模は小さく、ジリ貧状態。08年20試合、09年16試合、10年18試合と縮小傾向で、今季は15試合が予定されていたにもかかわらずスポンサーが見つからず最終的には12試合にとどまり、賞金総額も80億ウォン(約8億円)に達しなかった。

 しかも、16年は既存のタイトルスポンサー2社と会場提供していたゴルフ場が大会放棄を検討しているという情報も流れているありさまで、来季は男子プロたちもこぞって韓国から日本ツアーに参戦してくるとみられている。つまり、韓国人ゴルファーたちの世界躍進の背景には、ジリ貧状態の国内状況があるともいえるわけだ。

 世界を席巻する選手たちとは対照的な国内事情。韓国ゴルフの光と陰が、そこにあるような気がしてならない。
(文=慎武宏)