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石堂徹生「危ない食品の時代、何を食べれば良いのか」

年収2百万円未満の人、安価な米・パンに食偏重で病気も…肉・野菜の摂取少

文=石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

 最後に、改めて所得食品選択で重視する点との関係【編注11】だが、200万円未満の低所得世帯の男女共に所得の高い世帯に比べて、「おいしさ」を重視する割合が低かった。それだけではなく、「好み」も「大きさ・量」も、「栄養価」「季節感」「安全性」「鮮度」「簡便性」の割合も低い。逆に高いのは「特になし」だけだ。

 それはまるで、食べられるか否かだけにしか興味がない、といわんばかりの低所得者の姿が浮かび上がる。
 (文=石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト)

【編注1】厚生労働省「平成26年『国民健康・栄養調査』の結果」2014年12月9日

【編注2】厚生労働省「平成26年『就業形態の多様化に関する総合実態調査』の結果」2015年11月4日

【編注3】「表2 所得と生活習慣等に関する状況(20歳以上)」

【編注4】米穀機構(米穀安定供給確保支援機構)「米の小売価格調査結果」(2015年12月17日発表)によれば、同11月の全銘柄の平均価格は5キロ精米袋当たりで1771円

【編注5】女子栄養大学出版部「五訂増補食品成分表2007」2006年12月

【編注6】農林水産省「食品価格動向調査(食肉・鶏卵)の調査結果」の『平成27年12月(12月7日~12月9日)の調査結果(全国平均)』

【編注7】「就業形態の多様化に関する総合実態調査」の「参考表3 就業形態別労働者割合」

【編注8】厚生労働省「平成22年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概要」

【編注9】厚生労働省「平成26年『就業形態の多様化に関する総合実態調査』の結果」のボーナスなどを除いた「表10 就業形態、性、9月の賃金総額(税込)階級別労働者割合」

【編注10】内閣府「平成18年度 年次経済財政報告」2006年7月など

【編注11】厚生労働省「平成26年『国民健康・栄養調査」の結果』」の「表4 所得と食品を選択する際に重視する点に関する状況(20歳以上)」

※1月1日掲載時点にて、以下のとおり一部記述に誤りがありましたので、お詫びして訂正させていただきます。

 ・章『低所得者の「奇妙に合理的な食生活」』

 (1)同1g当たりのエネルギーは1.75kcalと
   →同1g当たりのエネルギーは0.57kcalと

 (2)米は国産牛肉の2.4倍、豚肉の5.3倍
   →米は国産牛肉の7.5倍、輸入牛肉の6.0倍、豚肉の

 (3)ちなみに、キャベツとトマトの
   →ちなみに、キャベツとダイコンの

 (4)肉類を食べるよりも野菜類を
   →肉類を食べるよりもキャベツとダイコンを

石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

石堂徹生/農業・食品ジャーナリスト

1945年、宮城県生まれ。東北大学農学部卒。養鶏業界紙記者、市場調査会社などを経て、フリーに。現在、農業・食品ジャーナリスト

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