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楽天の危機…停滞鮮明で成長「演出」に必死、ヤフーの猛攻でトップ陥落

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 半面、Yahoo!ショッピングの出店数は9月末で19万店と1年前の10倍に膨らんだ。楽天が運営する楽天市場の4.1万店を抜き、出店数で国内トップのショッピングモールになった。1年後の15年9月末、Yahoo!ショッピングの出店数は34万店。楽天市場は4.2万店。実に8倍の大差がついた。

 楽天の創業者で会長兼社長の三木谷浩史氏はここ数年、経営以外の活動が目立つ。主にIT企業などで構成される新経済連盟代表理事を務め、15年5月14日、自民党経済好循環実現委員会で150兆円の経済効果をもたらす政策提案「Japan Ahead」を説明した。

(1)インテリジェント・ハブ化構想(経済効果100兆円)、(2)最先端社会・スマートネイション(同20兆円)、(3)超観光立国(同30兆円)が3本柱である。(1)は日本をアジアのインテリジェント・ハブ(インターネットの中枢)にすることによってデータを制し、日本の経済発展につなげるという構想だ。

 日本発の次世代のトヨタ自動車のようなリーダー企業育成を提案した。具体的には、米国のグーグルやフェイスブック、中国のテンセントやアリババのような時価総額20兆円以上のリーダー企業をつくる必要があると説いた。

 次世代のリーダー企業に、楽天を想定していることはいうまでもないが、その同社の屋台骨事業の失速が鮮明になってきた。同社は正念場を迎えている。
(文=編集部)