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ポップコーンが8千円!バカ高いあの超人気店、なぜ客は1時間半も行列に並ぶ?

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「ギャレット ポップコーン ショップス」

 東京駅にあるポップコーン販売店「ギャレット ポップコーン ショップス」に行ってきました。

 なんと、「1時間半待ち」という案内が出ていました。

 行列が飛び飛びだったため正確な人数を把握することができませんでしたが、おそらく100名以上並んでいたと思います。

 本を読みながらひたすら待ちました。こういうときに、読書が趣味で良かったと思うことができます。かなり地味な趣味ではありますが、こういうときに役に立ちます。昨今は電子書籍が普及したお陰で、行列に並びながらでも携帯電話などで手軽に読書ができます。

 周りを見渡すと、家族連れで並んでいる姿も多く見かけましたが、子供たちは携帯型ゲームに夢中になっており、行列に並ぶことも苦にはならないようです。大人でも同様に携帯型ゲームで時間を潰している人が多くいました。こうした電子機器の発達は、行列のあり方にも大きな影響を与えているようです。以前にも増して、行列をつくりやすい時代になっているのかもしれません。

 しばらく並んでいると、店員さんからメニューを渡されました。いろいろな種類のポップコーンがあります。まだ食していない段階ですが、このお店に行列ができる理由がわかりました。おそらく、同店のポップコーンはおいしいでしょう。しかし、ただおいしいだけではこれだけの行列はできません。必ず、行列を生む仕掛けがあります。

 その答えがメニューにありました。まずは、数量限定の「コンプリートアソート」です。コンプリートアソートは、ミニサイズのポップコーン全種類を取り揃えているパッケージ商品です。パッケージ商品は効果的な手法です。より多くの味を楽しみたいと思うお客の心を鷲掴みにします。

 ポップコーンは、いくらおいしくても食べていくと途中でどうしても飽きがきてしまいます。その飽きがこないように、いろいろな味をパッケージ商品として提供することは非常に効果的です。さらに、全種類を取り揃えていることで征服欲を掻き立てる仕様になっています。ポップコーン好きにはたまらないでしょう。

卓越したマーケティング手法

 さらに、マーケティング的に巧みなのが、コンプリートアソートを数量限定していることです。店舗によって異なるようですが、東京駅店では1日10缶となっています。つくろうと思えば10缶以上つくれるはずですが、あえて10缶に限定しているのです。人は「限定」という言葉に弱いものです。数量限定にすることで、希少価値生み出します。開店と同時にこのコンプリートアソートは完売するそうですが、この希少価値の高い商品を求めて開店前から並ぶ人がいるのです。つまり、数量限定の商品を打ち出すことで意図的に行列をつくりだしているといえます。特に日本人は行列を見ると並びたくなる傾向があるので、行列が行列をつくりだす構図となります。見事なマーケティング戦略が垣間見えます。