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大人にこそ観てほしい『パディントン』 普遍的テーマと一流キャストから魅力を紐解く

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 日本からの直行便だと約11時間のフライトで英国ヒースロー空港に到着する。そこから最速でロンドンの中心部へ乗り込みたいなら、ヒースロー・エクスプレスを使ってパディントン駅を目指すという選択肢がお馴染みだ。その19世紀中頃に建てられたガラス屋根の駅構内でふと目に飛び込んでくるのが、一匹のクマの銅像。そう、彼こそが世界中で愛され続ける児童文学のキャラクター、「くまのパディントン」である。

 ‘58年に作家マイケル・ボンドが出版した本作は、世界40カ国以上で3500万部を売り上げるロングセラーを記録。その存在は英国人にとって、もはや記憶の中に血肉化された国民的キャラクターと言っていい。そんな本作の映画化が発表されたのが2007年のこと。製作に7年の歳月がかかってしまったが、でもその甲斐あって映画版は誰をも一瞬にして虜にしてしまう素晴らしい作品に仕上がった。筆者などはその最初のシーンを目にしただけで、そのあまりに優しい感触に胸打たれて涙が止まらなかったほどだ。

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