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名脚本家・木皿泉はどこに行く? ドラマ評論家・成馬零一が『富士ファミリー』を考察

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【リアルサウンドより】

 1月2日に放送されたNHK新春スペシャルドラマ『富士ファミリー』は、お正月にふさわしい穏やかなホームドラマであると同時に、哲学的な問いかけに満ちた奥深い作品だった。

 舞台は富士山のふもとにある古ぼけたコンビ二エンスストア・富士ファミリー。そこで暮らす小国家の人々の物語だ。ある日、笑子バアさん(片桐はいり)の前に次女・ナスミ(小泉今日子)が幽霊として現れるところからドラマは始まる。

 本作はいわゆる群像劇だ。デパートで働く長女の鷹子(薬師丸ひろ子)、富士ファミリーに住み込みで働くことになったカスミ(中村ゆりか)、ナスミの元夫で、今も小国家と付き合い店を切り盛りしている木下日出男(吉岡秀隆)といった人々の日常生活を通して、心の奥にしまっている漠然とした不安が連鎖的に描かれていく。

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