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森田芳光監督への愛に溢れた『の・ようなもの のようなもの』 落語の世界の描き方から考察

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【リアルサウンドより】

 ふと入った居酒屋で「何かすぐにできるものはありますか?」と客が尋ねたところ、「そうですね、サラダやフライドポテトみたいなものであれば、すぐにお出しできますよ」と店員が答える。すると客は「じゃあ、“みたいなもの”を一人前」とオーダーする…。そんなアホな! と思うかもしれないが、3代目三遊亭金馬の十八番として今なおCDなどで聴き継がれている落語「居酒屋」を、今風にすると、こんな感じになるのではないだろうか。

 酔っぱらいが店の小僧をからかいながら酒を飲み続けるやりとりを演じる「居酒屋」では、小僧が「へえーい、できますものは、汁、はしら、鱈昆布、鮟鱇のようなもの、鰤にお芋に酢蛸でございます、へえーい」と奇妙な早口で答えたため、酔っぱらった客が「いま言ったものは何でもできるのか?」と問いただし「じゃあ、すまねえけど“ようなもの”ってやつを一人前もってこい」と揚げ足を取るのである。

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