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「全部、金のため」羽田圭介、又吉便乗商法で又吉以上にブレイクの狡猾さ…狙う次の一手?

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芥川賞受賞会見時の又吉直樹(ピース)と羽田圭介氏
 1月19日、第154回芥川賞・直木賞の受賞作が発表された。芥川賞には、滝口悠生氏の『死んでいない者』(文藝春秋)と本谷有希子氏の『異類婚姻譚』(講談社)、直木賞には青山文平氏の『つまをめとらば』(文藝春秋)が選ばれた。


 芥川賞といえば、昨年7月にお笑いタレント・又吉直樹(ピース)の小説デビュー作『火花』(文藝春秋)が受賞したことが大きく報じられた。そして、受賞後に又吉が各メディアで引っ張りだこになると同時に、同じく『スクラップ・アンド・ビルド』(同)で受賞した作家の羽田圭介氏も大ブレイクを果たした。

 羽田氏の活躍はバラエティ番組をはじめ、クイズ番組の解答者、情報番組のコメンテーター、旅番組やCM出演など、受賞から半年以上たっても衰えることはない。テレビ情報のデータベース「i-Catch」で「羽田圭介 芥川賞」「羽田圭介 スクラップ・アンド・ビルド」と検索すると、129番組および208コーナーがヒットする。放送時間は15時間44分54秒だ(2015年1月1日~12月13日)。

 また、9~11月にかけて出演番組数がほぼ同じで、安定した露出が続いていることがわかる。「羽田圭介」だけに絞れば、9月以降の出演番組数は右肩上がりである。

 又吉の『火花』は累計発行部数240万部のベストセラーとなったが、羽田氏の『スクラップ・アンド・ビルド』も同19万部を記録している。純文学の世界では「芥川賞受賞後、10万部売れれば大成功」といわれており、受賞前の知名度などを鑑みても、羽田氏の著書も大ヒットといえる。

『火花』がケタ違いに売れたのは、「(バラエティ番組などに出ている)お笑い芸人」が「小説(純文学)」を書き、「芥川賞を受賞」したからだ。一方、羽田氏は「(小説を書いている)作家」が「芥川賞を受賞」して、「バラエティ番組」に出ている。つまり、又吉と羽田氏の売れ方は正反対といえる。

 そして、羽田氏は、知名度や部数の差について「又吉じゃないほう」という現実をネタにしており、過去に「便乗できてありがたい」「同時受賞じゃなかったら、発表日だけ報道されて終わり。こんなに売れなかっただろう」「こうやって、テレビに出て本の宣伝になれば」「全部、金のためって感じですよ」などと発言している。

 バラエティではぶっちゃけトークを炸裂させ、サラッと毒舌も吐く。インパクトがあるのに、どこか憎めない。羽田氏のそんなキャラクターがウケていることは確かだ。又吉に対して、嫉妬するより「又吉効果」の恩恵を受けていることを自覚し、合理的かつ客観的に自身を分析している。