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鈴木領一「働き方の研究」

バレンタイン休暇と失恋休暇、あの企業が導入で劇的効果?

文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネスプロデューサー
バレンタイン休暇と失恋休暇、あの企業が導入で劇的効果?の画像1「Thinkstock」より

バレンタインと失恋、どちらでも休暇が取れます」

 バレンタインデーに合わせてユニークな休暇制度を発表したのは、エンジニア専門の人材派遣会社の株式会社リツアンSTC(以下、リツアン)だ。この特別休暇は2月19日まで適用されるという。

「昔と違いバレンタインデーは普通の日になりつつありますが、やはり男性にとっても女性にとっても大切な日です。私はこの日を大事にしたいです。ですから、バレンタインを理由に休みたい社員は積極的に休みを取ってもらいたいと考えました。

 今年は2月14日が日曜日なので、チョコをプレゼントする日が15日以降になってしまう人もいるでしょうから、少し余裕をもたせて2月19日までバレンタイン特別休暇を取れるようにしました」

 リツアン社長の野中久彰氏はこのように語る。また、このバレンタイン特別休暇は女性だけでなく男性も取れるという。

「バレンタインデーは男性にとっても特別な日です。彼女や奥さんと一緒に過ごしてもらい、かけがえのない思い出をつくってもらいたいです。大切な人と過ごす時間は意外に少ないものです。だからこの休暇を上手に利用してほしいです」(野中氏)

 バレンタイン特別休暇は理解できたが、失恋での特別休暇も同時に実施するというのは、どういう意味なのだろうか。野中氏からは意外な答えが返ってきた。

「私の経験でもあるのですが、バレンタインデーで期待しすぎてショックを受けることもあるじゃないですか。意中の女性からもらえると思っていたのに、まったくもらえず自然に失恋してしまうというケースです。これでは仕事に集中できません。

 また、バレンタインデーをキッカケに彼女と喧嘩することもあります。たとえば本命チョコを複数の女性からもらって、彼女との関係にヒビが入ってしまうようなケースです。それは大もめになると思います。そんな時は、無理に仕事をして集中できずにミスを起こすよりも、休んで頭を冷やしてもらったほうがいいです。まあ、これはレアケースでしょうけど(笑)

 どちらにせよ、このような休暇を会社が用意しているということが社員の心に余裕を与え、より仕事に集中しやすくなると私は考えています」

 野中氏は「働き方研究所」の所長として、働きやすい職場環境を日々研究している。今回のバレンタイン&失恋・特別休暇も、その活動の一環でもあるという。

鈴木領一/コンサルタント

鈴木領一/コンサルタント

 思考力研究所所長。行政機関や上場企業の事業アドバイスをはじめ目標達成のためのコーチングも行っている。プレジデント誌などビジネスメディアへの記事寄稿多数。また100の結果を引き寄せる1%アクション(サイゾー刊)は、氏のコーチングメソッドを初公開した書籍で、主婦から経営者まで幅広い層に支持されロングセラーとなっている。また、出版プロデュースの活動も行い、代表作には小保方晴子氏の『あの日』(講談社刊)がある。

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