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東京はもう“夢のある街”じゃない? 『いつ恋』登場人物たちのリアリティ

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【リアルサウンドより】

 「夢って大変なものなんだよ。めんどくさいし鬱陶しいし、捨てようとしても捨てられない。もつれた糸みたいに心に絡んで取れなくなる。それが夢」

 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(以下、『いつ恋』)第四話で、伊吹朝陽(西島隆弘)が杉原音(有村架純)に言う台詞だが、ここで語られる夢は、恋愛のことのようにも聞こえる。

 かつて、中條晴太(坂口健太郎)は「東京は夢が叶わなかったことに気づかずにいられる場所」だと言った。逆にいうと東京で暮らすということは「夢の中で生きているようなものだ」と、いうことなのかもしれない。東京生まれ東京育ちの人から見たら違和感のある考え方かもしれないが、地方出身者から見た東京が夢の街であるというのは、日本人なら共有可能なイメージではないかと思う。だからこそ、トレンディドラマの時代から、東京を舞台に恋と仕事の物語は繰り広げられてきた。

 だが、『いつ恋』で描かれる東京は、かなり幻想が崩れかけている。小夏(森川葵)のように「どこにでもいる子になりたくない」からと、必死でしがみつこうとする者もいるが、多くの人々は、そんな幻想は信じていない。

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