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安達裕哉「仕事ができるやつになる最短の道」

起業の勉強をしている人間が、起業で成功できるはずはない!実行して成功する2割の人たち

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「Thinkstock」より

 インターネット上で、このような言葉が駆け巡ったことがある。

「したい人、10000人。 始める人、100人。 続ける人、1人。」

 世の中に勉強家は多くいるが、勉強した内容を実行する人は少ない。

「起業しようと思って、勉強している」
「ゲームをつくろうと思って、プログラムを勉強している」
「留学しようと思って、英語を勉強している」

 このような動機から勉強を始める人はいても、実際にその目標を達成する人は確かに100人に1人程度かもしれない。

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『仕事ができるやつになる最短の道』(安達裕哉/日本実業出版社)
 筆者が前職で企業向けセミナーを行っていた時のことだ。「セミナーに満足し、役に立った」と回答した人のうち、実際に学んだことを実行した人はどのくらいいたのかについてデータを取ったことがあった。

 テーマによらず、実行率は約2割。100人に1人よりもだいぶマシな数字であるが、8割の人は、内容に納得し共感しても実行しないのだ。「実行する」とは、これほどハードルの高いものなのかと驚きを禁じ得なかった。

 もちろん、勉強することは悪いことではない。そして、もちろん「実行しない」という選択も個人の自由だ。むしろ、実行しないのが一般的でさえある。人間関係においては、それを前提に考えたほうがいいだろう。間違っても「あれ、まだやってないの?」などと聞いてはいけない。

実行する人と実行しない人の思考の違い

 興味深いのは、ごく一握りの「とにかく始めてしまう人」の心理だ。大多数の人は実行しないのに、彼らはなぜ実行してしまうのだろうか。

 おそらくその根幹は、考え方の違いにある。実行する人の考え方と、実行しない人の考え方は以下の5点において異なる。

(1)結果指向ではなく、プロセス指向

 多くの人は結果を恐れて踏み出せなかったり、得られるメリットがそれほど大きくないと考えて実行を躊躇する。実行する人も、もちろん結果を求めるが、その過程=プロセスにも楽しみがあると考えるので、結果の成否についての重要性は比重が下がる。

 旅にたとえれば、目的地に到着してからが楽しいと考えるか、旅の計画の段階から楽しめるかといったところだ。後者の場合、なんらかの事情によって目的地に到着できなくても、「面白かったからOK」と思えるだろう。

 また、登山が好きな人は「ロープウェイやヘリコプターで頂上まで行けます」と言われても、自分の足で登ることを選択するだろう。彼らにとっては、頂上に立つことだけが目的ではないからだ。