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ないない尽くしの鳥取の真実…ドンキもセブンも松屋もiPhone正規修理店も三菱銀も

文=中西みほ
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 物価の低さは、カニにも表れている。地域によって名称が異なるズワイガニ。鳥取では松葉ガニとして取引されるのだが、北陸の越前ガニのほうが高値で取引される。よって、お隣の兵庫の業者のなかには、わざわざ鳥取ではなく北陸のほうまで輸送する業者もいるらしい。

 とはいっても、鳥取県民としては安く手に入るので嬉しい限りだ。鳥取のスーパーでは、生け簀(す)に生のカニが水族館のごとく展示されていて、トングを使ってビニール袋に入れるのだ。筆者がトングをもって生け簀の前で右往左往していると、おばちゃんがやってきて見事なトングさばきでカニを入れてくれた。そして親ガニ(松葉ガニのメス)のカニ汁がうますぎる。破格の1杯(1匹)約500円だ。

常に天気が悪い

 英国ロンドンのようなおしゃれな街ならまだしも、田舎、それも過疎が顕著にみられる場所に重く、そして黒い雲が覆いかぶさると、もう逃げ出したくなる。しかし、逃げ出すのには3時間も必要。つい数年前までは県庁所在地にもかかわらず高速道路が走っておらず、大阪まで出るのに5時間以上かかったとか。

東京は「中央」

「中央に行ってきたんです」
「中央にも営業してます」
「中央から人が来るんです」

 鳥取の方々は、東京を「中央」と呼ぶのだ。また、電車ではなく「汽車」と呼ぶ。確かにディーゼルなので汽車といえば汽車なのだが、言葉がレトロなのだ。「鳥取は他県より5年遅れて流行がくる」といわれているが、5年以上な気がするが……。

 いや、鳥取は古き良き時代に懐古できる素敵な場所だ。先日、汽車に初乗車したが、車窓に流れる長閑(のどか)な風景に、ガタンゴトンと汽車独特の心地よい揺れ、旅にはもってこいの風光明媚な場所である。人間に戻れる場所、鳥取。

 前述の通り個人経営の店が多いが、女性が経営するお店が特に多い。また、漁港の市場でも女性が働く姿を多く目にする。女性店主の酒場も多く、ほんとに多くの肝っ玉母ちゃんがたくさん存在する。以前から鳥取には多くの自立した働く女性が活躍しているのだ。

 25~44歳の育児をしている女性の都道府県別有業率(2013年総務省統計)では、なんと鳥取が全国4位。余談だが、昨今2位に落ちたが鳥取のカレー消費量は常に1位をキープしていた。その理由は共働きの家庭が多く、簡単につくれるカレーが重宝されたからだそうだ。

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