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アップル、ただの猿マネ企業?中国のディズニー「パクリ」テーマパークは極めて優れている

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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まねることは自己実現への近道

 まねるという言葉には、幾分か否定的な意味合いが含まれているかもしれません。「まねるのではなく、オリジナルを生み出せ」と言う人がいるかもしれません。もちろん、オリジナルを生み出せるに越したことはありません。しかし、オリジナルを生み出すということは至難の業です。オリジナルを生み出せるのは、ごく一部の天才だけでしょう。ピカソですらまねることや盗むことを推奨していたのですから、凡人はなおさら優秀な人やモノをまねるべきでしょう。

 周囲に成功している人や憧れの人がいるのであれば、積極的にまねていきましょう。仕事の進め方や考え方、立ち居振る舞い、細かい癖まで徹底的にまねるのです。次第にその人に近づくことができます。その後で自身の個性を付け加えても遅くはありません。

 オーストリア経営学者のピーター・ドラッカーは、模倣し理解が深まることで創造的になるとしています。

「ハーバード・ビジネススクールの教授、セオドア・レヴィットの造語である創造的模倣なるコンセプトは明らかに矛盾している。創造的とはオリジナルということである。あらゆる模倣に共通していることはオリジナルではないということである。しかし、これはぴったりの言葉である。この戦略は模倣である。企業家はすでに誰かが行ったことを行う。だが、最初にイノベーションを行った者よりもそのイノベーションの意味をより深く理解するがゆえに、より創造的となる」(『イノベーションと企業家精神』<P・F・ドラッカー/ダイヤモンド社>)

 オリジナルは模倣を経て生み出されるものです。まず、まねることが自己の成長を実現するための近道といえるでしょう。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

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