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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

トイレ直前でお漏らし、昼も夜中も何度も排尿…深刻な「尿問題」はこう対処せよ!

文=新見正則/医学博士、医師
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 1日の水分量を極端に制限することは、脱水症状を導きます。そんな状態で、暖房が効きすぎて、またはサウナなどにいって汗がでると脱水症状で病気になりますので、適度の水分は取るようにしましょう。のどが渇けば飲むという当たり前の対応で通常は大丈夫です。

 一方で、心臓と腎臓さえ問題なければ、不要な水分はどんどん尿となって排出されます。ですから、たくさん水分を取ることに特段の心配はありません。問題は、その水分が水やお茶ではなくて、砂糖を含有しているものであれば、相当量の糖分、つまり炭水化物を摂取することになり要注意です。甘い飲み物は、本当に注意して摂取してください。

 そして、ある程度の年齢になると心臓や腎臓の機能は低下してきますので、極端に水分を摂取することはむくみの原因になります。ですから、水分の取りすぎも実は要注意ということになりますね。結局は人それぞれに適切な水分量があるわけで、常識君が言うように、水分の取り過ぎも、控えすぎも体には害なのです。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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