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ココイチ、ハウス食品が「カレー」なる買収で早くも巨額利益…異例なほどの買収成功例

文=編集部
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下がらない壱番屋の株価

 M&Aで最も懸念されるのは高値づかみだ。買収した直後に、買収された側の企業の株価が下落して評価損を計上するケースが少なくない。

 だが、ハウス食品G本社にその心配はいらなそうだ。買い付け価格6000円は壱番屋の上場以来の最高値5950円(15年11月25日)を上回る。2月に入ってから株価は5800~6000円と一進一退を続けている。2月9日に日経平均株価は978円安と暴落したが、壱番屋の株価は5860円を保った。極端な値崩れは起こしていない。

 壱番屋の16年5月期の連結純益は33億円の見込みとされており、従来予想の28億円を上回りそうだ。

 壱番屋では1月に、廃棄した冷凍カツを産廃業者のダイコーが横流していたことが発覚する事件が起きたが、壱番屋が冷凍カツを廃棄したのは、品質管理をきちんと行っていた証拠と、マーケットでは評価されている。また、横流しが発覚した後の迅速な処理や、対応策の発表が世間から称賛を浴びた。そのため、株価は高値圏を保っている。

 M&Aに失敗する企業が多いなか、ハウス食品G本社による壱番屋の買収は、買収直後に利益が出た極めて希有なケースということができよう。
(文=編集部)

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