NEW

大塚家具、ロッテ…醜いお家騒動は泥沼化すればするほど、世間的には最高のエンタメになる

【この記事のキーワード】

, , , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
 父と娘が対立した大塚家具のお家騒動は大方決着がつき、同社は大塚久美子社長が主導するカジュアル路線に舵を切った。一方、和菓子メーカーの赤福は浜田典保氏が社長を解任され、新社長に典保氏の母である勝子氏が就任したことが一時期話題を呼んだが、最近は沈静化しつつある。


 創業者である父とその長男、次男の諍いがしばらく続きそうなロッテの場合、各種報道から推察するに、その行方は当事者たちにも見通せないのではないだろうか。

 こうしたお家騒動では、ある絵を描き、敵方を陥れようと企図しても、大抵の場合、事態は予測不能な方向に向かってしまう。そして、その都度ヒートアップする利害関係者の愛憎劇は、世間にとってははた迷惑などころか、むしろエンターテインメントとして酒の肴になることもある。

 理性を失った当事者たちは、醜態をさらしていることを自覚しているにもかかわらず、何かに取り憑かれたように止まらない――それが、お家騒動というものだ。

アメリカ発の超強烈なお家騒動


 さて、3月9日、おそらく日本では起こり得ない複雑系お家騒動のドラマがデジタル配信され、4月2日にはDVDがリリースされる。全米で数々の記録を打ち出した『エンパイア 成功の代償』(発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)だ。

 傑出した才能でスラム街から人気アーティストにのし上がったルシウス・ライオンは、ビジネスセンスにも長けており、レコード会社「エンパイア エンターテイメント社」を設立してCEO(最高経営責任者)に君臨する。しかし、念願だったニューヨーク証券取引所への上場直前、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていることが判明し、余命3年を宣告される。

(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 ここから、ルシウスの歯車が狂いだす。彼には3人の息子がいる。大学院を卒業してエンパイア社の経理責任者を務める長男・アンドレ。父をしのぐほどの音楽の才覚を持ちながら、同性愛者のために父からの理解を得られない次男・ジャマル。次男と同じく音楽の才覚に恵まれ、父にも気に入られている三男・ハキームだ。

 この3人の中から後継者を選ぼうと考えた矢先に、思わぬ撹乱分子が登場する。17年の服役生活を終えたルシウスの元妻・クッキーである。クッキーはジャマルを、ルシウスはハキームをアーティストとして売り出そうとする。この異例の競争劇が、騒動を“複雑系”に変質させてしまう要因だが、これはエンパイア社の出自に由来する。

 創業資金の半分に当たる40万ドルをクッキーが出資したが、その原資は麻薬取引で得た金だ。そのため、ルシウスにはマフィアの影がつきまとい、出所後のクッキーはFBIとの駆け引きが続く。一方、クッキーは出資者の権利を存分に行使するかたちで、傍若無人な振る舞いでエンパイア社を引っかき回す。

(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 また、ハキームの暴言がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で拡散され、ルシウスの裏仕事を長年担った人物が殺害されるなど、エンパイア社は上場を目前に控えた企業とは思えないほどの泥沼にはまってしまう。さらに事態は二転三転して、複雑極まりない騒動が展開されるのだ。敵対的買収の仕掛け、スキャンダル工作……このゲームは、いつ終わるのだろうか?

お家騒動の“予習”に最適?


 同作は、アメリカでの放映後4カ月で視聴者数が1765万人に達し、放送時のツイートは330万件、YouTubeの動画再生回数は1000万回以上を数えた人気ドラマだ。

 2015年の全米テレビ番組広告料金ランキングの30秒スポット料金単価では、国民的人気番組である『サーズデー・ナイト・フットボール』(CBS)を抜いて、2位にランクインするなど、まさに記録ずくめの快進撃で社会現象を巻き起こしている。

 さらに、過去にはマドンナなど大物アーティストを手掛けてきた名音楽プロデューサー・ティンバランドが全曲オリジナルで手がけたサントラCDは、マドンナを抑えて全米チャート1位を獲得し、グラミー賞にノミネート。製作総指揮・監督・脚本は、『プレシャス』でアカデミー賞監督賞にノミネートされた経験を持つ、リー・ダニエルズだ。

 ルシウス役を演じるテレンス・ハワード、クッキー役のタラジ・P・ヘンソンは、ともにオスカー候補の実力派俳優であり、特にタラジは、昨年のゴールデン・グローブ賞において主演女優賞を獲得している。

 同作では、ルシウスの毅然とした言動にも注目したい。3人の息子を前に口にする後継者の心得、母と対立するハキームに語った、妻への思い。死を意識した人間の強さか、あるいは波瀾万丈の創業者人生で培われたものなのか……闇社会と関わりつつも、ルシウスには経営者として、父親として、節義をわきまえた一面がある。

(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 そもそも、なぜお家騒動は起きてしまうのだろうか。体制が大きく移り変わる時には大量のエネルギーが湧き出るが、それが当事者の“欲”に着火してしまうと、瞬く間に渦が生まれる。いくらガバナンス強化に励んでも、当事者の背後にいる利害関係者がうごめくことで、疑心暗鬼や憎悪が増幅し、容易に制御できなくなる。そんな騒動の前では、メインバンクやコンサルタントの介在などは無力に近い。

 同作の舞台は、自己顕示欲が極大化したような、アメリカの音楽業界だ。業界の体質なのか、同作で描かれるお家騒動は特に強烈だが、その本質は日本の企業でも同じだろう。いつ親子間や兄弟間の抗争に巻き込まれないとも限らないビジネスパーソンは、同作をテキストに、ぜひ予習をしておきたい。

『エンパイア 成功の代償』を観れば、迫真のストーリーと演技で騒動を追体験することができ、事業承継のリアルなケーススタディとして、社内抗争の力学を学べることは間違いないだろう。
(文=編集部)

※本記事は、PR記事です。

<商品情報>
『Empire/エンパイア 成功の代償』(全13話)
3月9日(水) 先行デジタル配信開始
4月2日(土) DVDコレクターズBOX 発売/7枚組(本編6枚+特典1枚)¥9,600+税
4月13日(水) DVDレンタル開始(Vol.1~6)

公式HP
オタメシFOX(1話鑑賞可能サイト)