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菊地成孔の『ビューティー・インサイド』評:新しい「ゲイ感覚」に駆動される可愛い映画

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【リアルサウンドより】

■やっと「刑事と犯人」から解放(笑)

 当連載は(別にそういう決まりではないのだが)韓国映画、しかも(別にそういう決まりではないのだが2)犯罪や暴力を描いた映画の批評フォームの様相を呈して来ました。アイドル映画のエンタメから、カンヌ狙いのシリアスまで、最低でも必ず犯罪者と刑事は出て来ました。

 そんな中、本作は初の、刑事も犯人も出て来ない純粋なラブストーリーで、しかもメッチャクチャにお洒落で美しく、そして意欲的な作品です。

 とはいえ最初に強く断っておかなくてはならない事が

■本作は多重人格(解離性の人格同一性障害=DID)者のお話ではありません

 今は斜め読みの時代ですから、本作の紹介を、雑誌と言わず、ネットと言わず、さらっと見たり読んだりした場合、ほとんどの方が『24人のビリー・ミリガン』みたいな、多重人格者の話だと思っちゃう可能性があります。

参考:続きはこちら