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テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

「たかがロケ弁、されどロケ弁」 楽屋のロケ弁当は意外に大事!

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 アタシたちAP(=アシスタント・プロデューサー)は、名前こそ“プロデューサー”なんて肩書がついているけど、それほど権限はない。
 APは、基本的にスケジュールの管理や出演者、ロケ場所の交渉なんてことをやっているんだけど、タレントや文化人、そして番組に協力してくれた一般人の方々のフォローなんていうのもしなければならない。
 平たく言えば“お世話係”ね。

 例えば、こんなことがあったわ。確か、4年前だったと思う。
 テレビの収録には、お弁当が付きもの。 芸能人のみなさんは、結構このロケ弁当を楽しみにしているの。
 ロケ弁といえば、業界内で知られている人気のお弁当屋さんをざっと挙げてみると…。

 おかずが豊富で冷めても美味しい「津多屋」
 お魚がとにかく美味しい「金兵衛」
 温かい状態で配達してくれる「喜山飯店」
 小腹が空いた時にちょうど良いカツサンドが有名な「まい泉」
 ガッツリと牛肉が味わえる「浅草今半」

 などなど。

 その日は、いつも注文している弁当屋への発注をADが忘れて、急きょ買い出しに行くことになった。
 まあ、当日に間に合えば問題はないだろうくらいに軽く考えていたアタシも悪かったのよね。
 そのミスの多いダメADが、アタシの側に寄って来て「○○先生が怒っています!」って。
 「オマエが何かやらかしたんだろ!」と心の中でツッコミつつ、先生の楽屋へと走るアタシ。
 不平や不満を聞くのも、APの仕事のうちなのよ。

 〇〇先生は、たまにバラエティー番組にも登場する人気作家。 酒宴を御一緒したこともあるけど、とても気さくで、話題も豊富で、話も面白くて、場を盛り上げるのが上手い。

「そんな〇〇先生が怒るって、一体何事だろう?」

 高速回転で頭を目まぐるしく動かしたんだけど思い当たるフシがない…。

「失礼しまーす!」。

 これから起こるであろう不安な事態に飲まれまいと、少し大きめの声を出して楽屋のトビラを開けたわ。
 すると〇〇先生は、お弁当を前にして何やら難しい顔をしている。
 
 そして、アタシを見るなり一言、「あのさ~、肉が固いんだけど…」。