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30代の平均貯金額は380万円…年収3百万でも無理せず2千万貯金する方法

文=新田龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト
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 それが「先取り貯蓄」です。すなわち、給与から天引きで貯金してしまうのですね。自分の意志とは関係なしに引き落とされていきますし、解約手続が面倒なので、勝手に貯蓄が増えていって便利です。

 筆者の場合は、給与口座からの自動引き落としで投資信託に積立投資をするかたちにしていますが、銀行口座からの積立でも、定期口座に移すようなものでも、「自動」であればなんでもOKです。月々3万円の積立でも3年で100万円になりますので、ボーナスなどとも併用すれば、定年までには2000万円くらいの貯蓄はできるはずです。

 また、手元に100万円があれば、急なリストラでも転職活動に専念できるくらいの生活費にはなりますし、さらに投資に踏み込んでいく際の原資にもなりますから、安心材料といえるでしょう。

固定費を見直す

 また筆者の場合、細かい支出をケチケチしてむなしい気分になるのはイヤだったので、節約術のようなものには興味がありません。しかし、意識せずに支払っている固定費については、工夫次第で大きくカットできるものがありますので、見直してみるのもよいでしょう。

 持ち家の場合は、住宅ローンを繰り上げ返済することで、金利の支払いを低廉に抑えられます。賃貸住まいの人でも、公営住宅や特定有料賃貸住宅など、安い家賃で高品質な住居を借りられる制度がありますので、利用できないか検討してみましょう。

 保険料についても、義理で契約したものや何年も入りっぱなしのものの保障内容を見直すことで、保険料を節約できるケースがあります。私の場合、貯蓄性のある生命保険に入っていましたが、その分保険料も高いため、掛け捨てと割り切って定期保険に切り替えました。また、割安な年一括払いを選択したりもしています。

 できることはほかにもいろいろあります。この機会に見直してみてください。
(文=新田龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト)

※詳細は著者・新田氏の通算17冊目となる著書『30代で必ずはじめること、やめること』(明日香出版社)をお読みください。
【新田氏のコメント】
私自身の「経験」は、おそらく世間一般では特殊なほうに入るので、参考にならないかもしれません。しかし、私が得られた「気付き」については、多くの方のお役に立てる自負があります。少なくとも、人生を充実させるためのヒントにはなるでしょう。本書は、自身の30代を貫く葛藤の中から、試行錯誤と失敗と成功を経て体得した「行動要諦」です。これから30代になろうとしているあなたに、今日から「始めるべきこと」と「止めるべきこと」を具体的にお伝えしたい!という強い使命感をもって書き上げました。

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新田 龍(にった・りょう):株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト。早稲田大学卒業後、「ブラック企業ランキング」ワースト企業2社で事業企画、人事戦略、採用コンサルティング、キャリア支援に従事。現在はブラック企業被害に苦しむ企業の防衛コンサルティングをおこなうとともに、ブラック企業や労働問題に関するコメント、講演、執筆を展開。

『30代で必ずはじめること、やめること』 ・20代までは良くても、30代になったらやめなければいけないこと ・30代でやっておかないと、後々苦労すること ・30代だからこそ挑戦しておきたいこと などを著者の成功談・失敗談を盛り込みながら50項目程度にまとめました。 amazon_associate_logo.jpg

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