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大宅健一郎「STAP騒動の真相」

【STAP論文】若山教授、小保方氏を捏造犯に仕立て上げ…論文撤回理由を無断で書き換え【後編】

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2014年4月9日、会見を行う小保方晴子氏(撮影=吉田尚弘)
※前編記事はこちら


 一連のSTAP細胞論文問題をめぐり、2014年12月に理化学研究所を退職した小保方晴子氏の上司だった若山照彦・現山梨大学教授が、保身のために論文共同執筆者たちに無断で論文を撤回する動きを行っていた事実を紹介した。


 14年6月16日、若山氏は自身が作成したSTAP幹細胞を分析したところ、「自分の研究室にはないマウスだった」と発表した。これによって、小保方氏が外部からマウスを持ち込んだというイメージを世間に刷り込むことになる。この報道によって、世論は完全に小保方氏を悪魔のようにとらえるようになっていく。「名声のためなら嘘も捏造もやる女性」という印象が、この時に固定化されてしまう。

 しかし同年7月5日には、「自分の研究室にないマウス」だったはずのマウスが、若山研のマウスであったことが判明した。若山氏側の解析の間違いだったのだが、この事実をほとんどの大手マスコミは報道することはなかった。すでにこの時、「小保方が犯人」という世論が形成されており、それに反する情報には価値がないと判断されていた。2014年7月27日に放送されたNHKスペシャル『調査報告 STAP細胞 不正の深層』においても、若山氏の間違いが判明した後であるにも関わらず、小保方氏に疑惑があるという内容で報道されている。筆者はその当時からNHK報道の誤りを指摘してきた。

 そして今に至るまで、小保方氏にとって有利な情報の報道制限が行われるようになった。

マスコミへのリーク


 若山氏は論文撤回において、共同執筆者の承諾なしに単独行動を繰り返すことになる。著者間で行われていたやりとりは、常に公開前にマスコミへとリークされていく。アメリカの著者のもとにNHKから取材が来たとき、著者間でしか知り得ない情報をすでにNHKが入手していたという。

 さらに、STAP論文が掲載された英科学誌「ネイチャー」に対する論文撤回の連絡も若山氏が独断で行うようになり、若山氏が責任著者でない論文(バカンティ教授が責任著者)に関しても、独自で撤回のやりとりを行っていたという。

 さらに若山氏は常軌を逸した行動に出る。

 14年6月、論文執筆者たちが事態を収拾するため、著者全員が論文撤回に同意した。その時同意した内容が若山氏によって巧妙に書き換えられたのだ。

 同意書には「STAP幹細胞は若山研に決して維持されていなかったマウスの系統であった」と書かれていたが、もともとの同意書には「STAP幹細胞は若山研に維持されていたマウスのES細胞の系統と一致する」と書かれていた。若山氏は「誰かが勝手に書き換えた」と新聞で一方的に発表していた。