NEW

少女が狼女に“変身”する意味とはーー『獣は月夜に夢を見る』が紡ぐ上質なノルディック・ノワール

【この記事のキーワード】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【リアルサウンドより】

 デンマーク出身のヨナス・アレクサンダー・アーンビーによる初長編監督作『獣は月夜に夢を見る』は、2014年度のカンヌ国際映画祭批評家週間から出発し世界各国の映画祭で高い評価を受けたノルディック(北欧)・ノワールである。海沿いの小さな村で父と病気の母と暮らす少女マリーの恐ろしくも悲しい宿命の物語。女性の孤闘の物語という面では、かつて監督のヨナスが美術アシスタントして参加したラース・フォン・トリアー監督作『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の多大な影響が見受けられる。この『獣は月夜に夢を見る』が纏った美しさや洗練に対しての賛辞はすでに多く寄せられているので、ここでは主に本作の「変身」について考えていきたい。以下、ネタバレともなるのでご注意を。
 
続きはこちら