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長澤まさみ、上野樹里、高畑充希は「ウザい女」を超越した天才である

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長澤まさみ
 NHK大河ドラマ『真田丸』が好調だ。


 主演の堺雅人が真田信繁(幸村)を演じ、脚本を三谷幸喜氏が務める同作は、初回の視聴率が19.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)、第2回は20.1%と、2013年の『八重の桜』以来の20%超えを記録。その後も安定した視聴率を記録し、物語は4月10日放送の第14回から「大坂編」に突入している。

 一方、長澤まさみが演じる信繁の幼なじみ・きりの存在が「ウザすぎる」「しゃべり方がイラつく」「行動が自分勝手」などと、注目を浴びている。

 しかし、これは演者にとっては褒め言葉だろう。実際、NHK制作統括の屋敷陽太郎チーフ・プロデューサーは長澤の演技を高く評価しているようで、「スポニチアネックス」の取材に対して、「(長澤は)芝居うまいなってすごい思うんです。ウザい役をちゃんとウザくやるのって難しいんですよ」「台本であったり三谷(幸喜)さんや演出家の狙いをちゃんとくんで、その役に徹してくださる潔さ、それはすごいなと思いますね」と賛辞を贈っている。

 前クールでは、綾瀬はるかの主演ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)で“嫌な女”を徹底的に演じた水川あさみが「新境地を開いた」「女優として一皮むけた」と絶賛された。

 ウザい役や嫌な女を演じ切るというのは、女優にとってどんな意味があるのだろうか。テレビ・ドラマ解説者でコラムニストの木村隆志氏は、以下のように語る。

実は悪役や主役より“オイシイ”ウザいキャラ


「古くから、業界内には『女優は悪役で一皮むける』という定説がありますが、勧善懲悪モノのドラマが増えた最近は、菜々緒さんのようなインパクトの強い悪役でなければ評価されにくくなりました。

 そこでクローズアップされているのが、ウザい役。例えば、高畑淳子さんは『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で息子夫婦に干渉してヒロインを悩ませる姑、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)ではヒロインを敵視して医師をも威圧する看護師長、『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)で芸者の娘に依存する毒母、『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)で胡散臭い中国人女社長など、次々にウザい役を演じて『主演を食った』と言われるほどの絶賛を集めてきました。

 つまり、ウザい役は主演よりも“オイシイ存在”であることも多いのですが、悪役のように『振り切った演技を見せればいい』というわけではないのが、難しいところ。

 そもそも、連続ドラマの主要キャストには『ただウザいだけ』の役がほとんどありません。それなら1話限りのゲスト出演で十分であり、『ウザいけど悪気がない』『ウザいけど人間臭い』『ウザいけど筋が通っている』などの二面性があるから、レギュラーとして登場し続ける価値があるのです」(木村氏)