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「証券アナリスト」たちの予想は、あてになるのか?言っていることがバラバラのことも

文=編集部
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 機関投資家によるアナリストの評価基準は「売り・買いの推奨の的確性」だ。買い推奨したり売り推奨した銘柄のパフォーマンス(実績)を業種別ベンチマーク(市場平均)と比較する。それぞれのアナリストの業績予想が同業のほかのアナリストより、どれだけ的確だったかという観点で、各アナリストの部門別と総合力について評価している。

 アナリストの評価は浮き沈みが激しい。例年、トップが入れ替わる激戦部門もあれば、傑出したアナリストが10年以上圧勝を続ける部門もある。

 業種別など個別32部門のランキングを見ると、家電・AV機器、電子部品、自動車、銀行、小売り、商社、中・小型株、REITの8つの部門で、今回トップアナリストの交代があった。

 異変が見られたのは銀行。2015年まで11年連続トップで、2位に倍近い得票差を付けてきた野崎浩成氏が姿を消した。同氏はあさひ銀行出身で、ABNアムロ証券、HSBC証券を経て04年にシティグループ証券に入社。金融セクター担当のアナリストとして活躍してきた。

 だが、15年4月から京都文教大学教授として総合社会学部で経済学と金融論を教えている。野崎氏は「もともと大学で教えることを考えていた。14年間銀行に勤め、アナリストを14年間経験した。人生は一度きり。いろんなことを経験しなければ損」と語っている。

 栄枯盛衰は世の習いである。バークレイズ証券は16年1月27日に日本の現物株取引から撤退し株式調査業務も終了した。精密機械・半導体製造装置部門で5年連続トップの中名生正弘氏(なかのみょう・まさひろ)氏や、運輸・倉庫部門で3年連続首位の姫野良太氏のバークレイズ証券勢は、来年のランキングからは姿を消すことになるのだろうか。

 所属会社別では、みずほフィナンシャルグループが3年連続で首位だった。トップアナリストの人数では、みずほ証券、野村証券、SMBC日興証券が各6人で並んでいる。野村は自動車、銀行、商社で新たにトップアナリストが生まれ、昨年比で倍増の大躍進を遂げた。

人気アナリスト総合首位は、みずほ証券の渡辺英克氏

 企業アナリストの総合評価部門では、みずほ証券の渡辺英克氏が前年に続き首位となった。1990年に慶應義塾大学経済学部を卒業し、野村総合研究所に入社。98年野村證券に転籍、2000年に興銀証券(現みずほ証券)に転職しヘルスケアを担当している。

BusinessJournal編集部

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