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ネット上の「うわさ」の正体――本当か嘘かを見破るために何をすべきか

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※画像:『うわさとは何か』(松田美佐著、中央公論新社刊)

 4月14日に熊本地方を震源とする地震が発生して以来、インターネット上を中心にはさまざまな「うわさ」が流れました。例えば「ライオンが動物園から逃げ出した」「イオンモールが火事」といったデマはツイッター上で瞬く間に拡散されましたが、緊急事態の中でこうした「デマ」が流れることで、本当に必要な行動を取れなくさせてしまったり、必要な情報が必要な人に届かないといったことも考えられます。

 情報の受け手である私たちは「うわさ」として流れてきた情報に対して、「これは正しいか、それともデマなのか」を判断する必要があります。しかし、そもそも人間は嘘か本当か分からないような「うわさ」が好きな生き物。口裂け女や人面犬といった一昔前にはやった都市伝説、ネットで大量に出回るデマ、3・11後急激に広まった風評被害、芸能人や友人についてのゴシップ、レストランの口コミなど、本当なのか嘘なのか分からない情報は伝播しやすいのです。

 『うわさとは何か』(松田美佐著、中央公論新社刊)はそんな「うわさ」から人間関係を解き明かそうとした一冊です。では、ネット上の「うわさ」の特徴と、デマかどうかを見破る方法を紹介しましょう。

■ネット時代の「うわさ」は大量拡散、けれど短命

 匿名・不特定多数の人々による投稿によって作り上げられるインターネットは、嘘の情報や悪意のあるうわさが流布しやすいといわれています。しかも、現在ではツイッターやフェイスブックで気軽にリツイートやシェアが可能なため、話題性のある情報はその真偽を問わず瞬時に拡散されてしまいます。口頭で交わされるうわさとは比べ物になりません。

 ただ、ネットのうわさは足がつきやすいという特徴があります。一度発信された情報は半永久的に残りますから、記録をつき合わせればうわさの検証が容易なのです。多く拡散されればそれだけ多くの人から根拠のなさや矛盾などが指摘されることになりますので、収束もそれだけ早いといえます。

 つまり、真偽の程が定かではない情報と対峙したら、最初に誰がそう言ったのかを調べることが大切。それを手間だと感じる人もいるかもしれませんが、間違えた情報を流布させてしまうよりは良いはずです。

■「うわさ」の正体が何か知っておくことが大切

 本書は、まず『デマの心理学』(G.W.オルポート、L.ポストマン)、『流言と社会』(タモツ・シブタニ)、『流言蜚語』(清水幾太郎)の3つの古典を取り上げた後に、著者によるネット時代の「うわさ」についての分析・考察が述べられています。「うわさ」の正体が何か知っておくことは、情報社会を生きる上で参考になるはずです。

(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。