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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

なぜ漢方薬はこんなに効くのか!あらゆる病気と痛みに劇的効果、西洋医学の限界

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

 女性の肩こり、頭痛、のぼせ、生理不順・痛、あざなど血の道症に効く漢方薬は「桂枝茯苓丸」「当帰芍薬散」「加味逍遙散」などあるが、どの体質かわからない場合、なめてもらって「旨い!」というのが必ず効く。「女性の冷え、しもやけ、偏頭痛」に効く「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」を体力のある男性がなめると、苦くて吐きそうになる。しかし、それが効く女性は「砂糖みたいに甘いですね」と言うことが多く、驚かされる。

 体が要求している間は、食物と同様、自然の生薬からつくられる漢方薬も甘く感じられるのだ。「Good medicine is sweet to the mouth.(良薬は口に甘し)」。

 このように体質を間違うと、いくら服用しても「効かない」のが漢方薬だが、体質に関係なく実証の人にも虚証の人にも効く漢方薬がある。

五苓散(ごれいさん)……むくみ、下痢、口渇、二日酔いに
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)……こむらがえり、腹痛に
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)……腹痛、便秘、下痢に
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)……便秘に

 なお、山芋を中心とする根菜5つを主成分とする「八味地黄丸」は、高齢者の「足腰の痛み、むくみ、しびれ、インポテンツ、目のつかれ、頻尿」などに効く。「老化は足から」といわれるが、人間の足腰に相似する「植物の根」を主成分にしているからだ。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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