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中国経済、失速鮮明に…公的資金で強引に「官製バブル」演出、メッキ剥がれ始める

文=真壁昭夫/信州大学経法学部教授
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 すでに、円高は日本企業の業績を圧迫している。ドル安・円高だけでなく人民元をはじめとする新興国通貨に対する円の上昇は、新興国事業を強化してきた企業の減益要因だ。中国への懸念は、新興国全体からの資本流出圧力を高めやすい。人民元安は、多くの新興国通貨の下落につながる。それが、ドル以外の通貨に対する円の上昇圧力を高める。

 一部では中国経済が持ち直しつつあるという見方があるようだが、引き続き中国経済の動向は慎重に見たほうがよい。不動産や株価の動向次第では、下方リスク拡大が意識されやすい。それが人民元の下落圧力を高め、円高、株安、そして企業業績への懸念など、日本経済にマイナスの影響をもたらすことには注意すべきだろう。
(文=真壁昭夫/信州大学経法学部教授)

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