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『デッドプール』はなぜ日本でも大成功した? 独自のマーケティング手法を読み解く

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【リアルサウンドより】

 主題に入る前に、改めて、そもそもの話をまとめておこう。本作は、マーベル・コミック(『アベンジャーズ』『X-MEN』などのヒーローものを有する)が原作で、2016年2月12日にアメリカで公開され、初週週末興行成績が1億3500万ドルを突破、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』『アバター』を超える20世紀フォックス映画史上最高のオープニング記録を達成し、R指定ながら、大ヒットを記録している。2010年に“最もセクシーな男”とも評されたが、近年は不遇をかこっていたライアン・レイノルズ(主演)自ら、作品の成立に向けて尽力し、大成功を収めたという美談もまた、本作を盛り上げた所以であると思う。

 しかし、日本の観客にとって、マーベルヒーロー(特にデッドプール)は馴染み深いとは言えず、また、ライアン・レイノルズもハリウッドスターとしての認知度は低いだろう。例えば、2014年公開の『X-MEN:フューチャー&パスト』は、日本での最終興収は10.2億円(国内年間ランキング34位)であり、全世界でのランキング(年間3位)と比べれば大きく劣る。「全米1位!」「世界が泣いた!」などと言われても、観客にとっては、ひとつの指標にはなり得るかもしれないが、決定打ではないのである。

 そんな状況でありながら、日本では6月1日、全国700超スクリーンで始まった本作初日の興行収入は約1.65億円、観客動員数13.5万と記録的な数字になった。平日のたった1日での成績である。なぜ日本でもヒットさせることができたのか、もちろん、そもそも面白いということが大前提ではあるのだが、どう伝えていったのかを考えてみたいと思う。

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