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ヒッチコックからイーライ・ロスへ 『ノック・ノック』とヴィジット・スリラーの系譜

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【リアルサウンドより】

 傘を持って風に乗って空を飛び、子供たちに歌を歌いながら人生の価値を教え、家族をかえりみない父親を改心させ、問題ある家庭を救ってくれるのがメリー・ポピンズだ。「ゴア・ムーヴィー(またはスリラー)の巨匠」と呼ばれるようになったイーライ・ロス監督の新作である、本作『ノック・ノック』にも、ひとり父親が留守番をしている家に突然やって来て、歌を歌ったり飛んだり跳ねたりして家具を壊し、父親を誘惑したり不道徳な振る舞いをする女が出てくる。似ているような気もするが、こちらは家庭を崩壊させてしまう恐ろしい存在だ。その意味では本作は「逆メリー・ポピンズ」といえるだろう。

 善き夫、善き父親として理想的な家庭生活を送っている中年男性エヴァンは、妻や子供たちが旅行に出ていくと、家で仕事をしながら、お気に入りのレコードをかけ、久しぶりに一人だけの時間を楽しんでいた。そこに一回り以上、下手したら二回りも若い見知らぬ美女がふたり、雨に濡れて下着が透けた姿で訪ねてくる

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