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『FAKE』はなぜヒットした? 配給会社・東風代表が語る、ドキュメンタリー映画の面白さと難しさ

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【リアルサウンドより】

 佐村河内守のドキュメンタリー映画『FAKE』が、その反響を受けてユーロライブで拡大公開されるなど、非常に好調だ。同作を配給したのは、『平成ジレンマ』や『ヤクザと憲法』といった刺激的なドキュメンタリー映画を多数手がけている合同会社東風。スペースシャワーTVの高根順次プロデューサーによるインタビュー連載「映画業界のキーマン直撃!!」第6回では、同社の代表であり、『FAKE』のプロデューサーとしても名を連ねる木下繁貴氏に、その製作裏話や会社立ち上げの経緯、ドキュメンタリー映画を配給する上での苦労や覚悟について、詳しく話を聞いた。(編集部)

■「『FAKE』は、ネタバレしたとしても力を失う作品ではない」

高根:『FAKE』では衝撃的なラストシーンが大きな話題となっています。あくまで個人的な感想ですが、結末ありきでドキュメンタリーを組み立てているのかと感じるほど、見事なラストシーンでした。

木下:わたしもプロデューサーとして名前を入れさせていただいていますが、作品の制作に関しては今回、ドキュメンタリージャパンのプロデューサーの橋本佳子さんが主に関わっています。最後にどうすればこの作品を終わらせることができるのかは、かなり迷いながら作っているようでした。2014年の9月から撮影を開始して、弊社が関わり始めたのが2015年の2〜3月あたりで、当初は2015年の初夏あたりまでには作品を完成させる予定でした。ただ、映画的には非常に重要なシーンが幾つか撮れていたものの、どうやって作品を完成させるかはなかなか定まらず、結局今年の1月までかかってしまいました。だからラストは、ようやくたどり着いた結末であって、決して予定調和だったわけではありません。あのシーンを観たときは、ようやく作品が完成したんだと思ったので、すごく嬉しかったですね。

高根:宣伝でも、ラスト12分をクローズアップしていますね。その辺りは東風の提案でしょうか?

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