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木村隆志「現代放送のミカタ」

テレビ、ついに報道まで美男美女重視で教養と分析力が犠牲に…インパクト頼みだった上半期

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フジテレビ
 早いもので2016年の上半期が終了。芸能人の不倫や薬物騒動で週刊誌の存在感が際立った半年間だったが、テレビ業界はどうだったのか?


 4月の改編で目を引いたのは、民放各局の情報番組化。フジテレビが「15時間生放送」を掲げたように、どの局も日中のほとんどを生放送の情報番組で埋め尽くした。

 近年、夜のゴールデンタイムにも生活系の情報番組が増えていることから、民放の地上波が“情報番組チャンネル”に向かっているのは間違いなく、かつての多様性が失われつつある。

 それ以上に危機感を抱かざるを得ないのは、ビジュアル優先のキャスティングが加速していること。その流れがバラエティー番組だけでなく、情報・報道番組にも及んだところに、テレビマンの焦りと苦悩がうかがえる。

上半期に大ブレイクした3組の共通点とは


 2016年上半期のバラエティー番組でブレイクしたタレントといえば、ぺこ&りゅうちぇる、メイプル超合金、加藤諒の3組。『しゃべくり007』『踊る!さんま御殿!!』(ともに日本テレビ系)、『VS嵐』『めちゃ×2イケてるッ!』(ともにフジテレビ系)、『水曜日のダウンタウン』『ぴったんこカン・カン』(ともにTBS系)、『くりぃむクイズ ミラクル9』『金曜ロンドンハーツ』(ともにテレビ朝日系)など、各局の看板番組を総ナメにした。

 上記3組の共通点は、強烈なインパクトのビジュアル。ネタやトークの内容はあまり思い出せなくても、その顔とたたずまいはパッと思い浮かべられる。つまり、芸人やバラエティタレントですら、技量よりもインパクト重視のキャスティングが行われているのだ。

 昨年12月に『M-1グランプリ2015』(テレビ朝日系)王者となったトレンディエンジェルの扱いを見ても、その傾向は明らか。しゃべりのチャンピオンなのにショート漫才すらさせてもらえず、ハゲにクローズアップした“出落ち”のような起用が続いている。

 思えば、昨年ブレイクした8.6秒バズーカー、とにかく明るい安村、厚切りジェイソン、永野も、ネタよりビジュアルのインパクトを優先させたキャラだった。今年の『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)で、ハリウッドザコシショウがインパクトのみを追求するような“誇張モノマネ”で優勝したことも含め、その流れは臨界点にまで達している。

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