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広島カープ、誰も予想しなかった奇跡の首位爆走の理由は「素振り」だった!「神ってる」!

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広島東洋カープの新井貴浩選手(「Wikipedia」より/Sakuraikubuki)
 誰も予想しなかった快進撃。それが、今季の広島東洋カープだ。


 昨季は6月終了時点で32勝37敗と借金5を抱えていたが、今季は48勝32敗の貯金16(7月7日時点、以下同)と堂々の首位に立っている。例年、「鯉の季節」といわれる5月を過ぎると尻すぼみする様子が“お家芸”ともいわれたが、今季は勢いが衰えることなく、セントラル・リーグの貯金を独り占め。2位の横浜DeNAベイスターズに9ゲーム差をつけている。

 昨季までとの最大の違いは、攻撃面にある。昨季は打率ベストテンに1人もランクインできなかったが、今季はブラッド・エルドレッド、鈴木誠也、菊池涼介、新井貴浩の4人が名を連ねている。

 チーム打率も昨季の.246(セ・リーグ5位)から.268(同1位)と急上昇。本塁打数も80試合終了時点で80。1試合平均1本ペースは、昨年の0.73本を大きく上回っている。本塁打、得点はいずれも両リーグトップを独走中だ。カープに関する記述も多い、ライターの小林雄二氏が語る。

「内野守備・走塁コーチだった石井琢朗が打撃コーチに配置転換され、昨季で引退した東出輝裕も打撃コーチに就任。この2人の打撃コーチが快進撃を支えています。得点力不足に泣いた昨季の反省を生かし、今季は秋季キャンプから基本中の基本である素振りを徹底させてきましたが、その効果が表れていますね」

“石井教室”によって、昨季は打率.254に終わった菊池が.311、同じく.249と不振に陥った丸佳浩も.282と、2、3番を担う“キクマル”が復活。なかでも、菊池は両リーグ最速で100安打を打っている。

 徹底した素振り効果によって、減ったのが三振だ。昨季は1082とセ・リーグワーストを記録したが、今季はここまで600で、このペースを維持すれば1046と昨季を下回る。特に、昨季143でセ・リーグの三振王だった丸は、現在のペースなら92と3分の2以下に減らしそうだ。

 また、昨季.312だった出塁率は.341と急上昇。こちらもリーグトップだが、これによって増えたのが盗塁だ。

 もともと「機動力野球」のイメージが強かったカープだが、盗塁数は2013年が112、14年が96、昨季は80と年々減っていた。しかし、今季はすでに70を数え、年間122を記録するペースだ。

 チームトップの盗塁数を誇るのは、1番に定着した田中広輔。入団2年目までは16盗塁だったが、今季はすでに17を記録。先頭で出塁した田中が二盗、2番・菊池が進塁打を放ち、3番・丸が還すというパターンが定着した。田中以外にも、鈴木と菊池が9盗塁、丸が12盗塁を決めるなど、若手が走りに走っている。

 三振が減る→出塁率が高まる→盗塁が増える、と打撃面の相乗効果が著しいのが、今季のカープの特徴だ。