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鳥越俊太郎、公職選挙法違反の疑惑浮上…懲役刑の可能性も

文=編集部、協力=山室裕幸/弁護士法人ALG&Associates弁護士

鳥越氏、公選法違反なら懲役刑の可能性も

 また、山室氏は「今回の行為が公選法違反に該当すると判断された場合、鳥越氏には刑事罰が科されることになる」と語る。

「まず、同法第199条の2第1項に違反すると判断された場合には、1年以下の禁固または30万円以下の罰金が科せられることになります(同法第249条の2第1項)。さらに、同法第221条第1項第1号の買収罪に該当すると判断された場合には、3年以下の懲役もしくは禁固または50万円以下の罰金という重い刑罰が科せられることになります。

 以上のとおり、選挙運動において鳥越氏が森氏に歌を歌わせたことは公選法違反の疑いを強く生じさせるものであり、刑事罰の対象となり得る行為です。

 いずれにしても、国民の意思決定の過程に歪みを生じさせ、選挙の公正性を害する恐れがある、このような行為こそが、日本国憲法の精神に反するものであるということに、改正反対を旗印としているはずの鳥越氏は、なぜ気付かなかったのでしょうか。今回の件は、都知事候補者としてあまりに無知で軽率な行動であると言わざるを得ません」(山室氏)

 都知事選は、鳥越氏に加えて元防衛大臣の小池百合子氏、自民党らから推薦を受けた増田寛也氏の三つ巴の戦いとなっており、鳥越氏も有力候補の1人だけに、今後の情勢が気になるところだ。
(文=編集部、協力=山室裕幸/弁護士法人ALG&Associates弁護士)

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