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小池百合子「東京都知事」誕生間近!演説がライブ会場化!なぜ「百合子」旋風起きた?

文=平沼健/ジャーナリスト
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 さらに26日には、都連会長の石原伸晃経済再生担当大臣が「今日をもって小池氏は自民党の人間ではない。私はこのように思っている」と述べたが、この発言は自民党員のみならず、無党派層にもアレルギー反応を引き起きしている。

 この一連の“小池排除”の動きは、単に石原氏vs.小池氏という私怨ではなく、既得権益にしがみつく都連のウミを浮き彫りにした。茂木敏充選挙対策委員長は「都議会との対立をあおる人は知事にはふさわしくない。都議会を解散すれば都政に空白ができる」と述べ、必死に小池氏の当選を防ごうとするが、そこには時代の流れに必死に抗う哀れさすら漂う。

 実際に、小池氏の街頭演説を見ていると、選挙戦序盤に比べて聴衆の反応が変わってきている。小池陣営は、支持者に対して「(小池氏のイメージカラーである)緑色のモノを身に着けて街頭演説に来てほしい」と呼びかけており、演説の場は広く緑色に包まれる。そこに仲間意識が生まれるのか、熱狂的に「百合子コール」が巻き起こり、さながらライブ会場のようになっている。

 他候補の街頭演説で、遠巻きに有権者が耳を傾ける様子とは大きく異なる。石原慎太郎元都知事に「虚言癖の厚化粧女」と罵倒された小池氏は、「今日は薄化粧で来ました」とネタにして聴衆の笑いを取る余裕すらある。自民党が激しく小池氏を落とし込めようとするほど、それが小池氏の追い風になっている感がある。

 小池氏の陣営も、街頭演説の反響などから手ごたえを感じているという。小池氏は、都知事選と同日に行われる都議の補選に自身の元秘書の男性を立候補させている。小池氏に向かって流れている風が本物であれば、来年夏の都議会議員選挙にかけて、都議会に潜む大きな闇を振り払うきっかけになるかもしれない。
(文=平沼健/ジャーナリスト)

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