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北川景子、変人がハマり役?『家売るオンナ』に隠れる「裏テーマ」とは

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北川景子
 夏ドラマの初回平均視聴率でトップの12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を叩き出し、7月27日放送の第3話でも12.8%と記録更新するなど絶好調の『家売るオンナ』(日本テレビ系)。日本のレジェンド脚本家・大石静の手がけるストーリーもさることながら、北川景子演じるヒロイン・三軒家万智のキャラクターに話題が集まっている。


 その特徴は、無表情なのに目は開きっぱなし、クールというよりも冷酷、ロボットのような動き、同僚への威圧的な言動など、極端な変人ぶりが際立っているのだ。「DAIGOとの結婚後、初の連ドラにしては思い切った役を選んだな」という声をよく聞くが、実はそうでもない。

変人キャラは北川にとっても好都合?


 三軒家のキャラクターは、それほど難易度が高いわけではなく、アイドルやモデル出身など、表情の変化が乏しい女優に与えられることの多いタイプの役。実際、三軒家の顔は口元しか動かず、セリフも一本調子で、動きもほとんどない。つまり、「感情表現をしなくていいからボロが出にくい」のだ。

 ただ、これは裏を返せば、「俳優殺しのキャラクター」ともいえる。極端なキャラの多い芸人のコントに演技力が必要ないのと同じで、脚本と演出でがんじがらめに抑えられ、演技力があっても出させてもらえないのだ。

 ただ、こんな側面もある。北川は8月に30歳の誕生日を迎えるが、大半の主演女優は30代に入ると“自立した大人の女性”という枠を飛び越えて、“極端に強い女”を演じて女性層の支持獲得を狙うことが多い。その意味で三軒家という役は、北川にとって「願ったり」の役かもしれない。

 制作サイドもそんな三軒家のキャラクターを生かすために、対になる登場人物を用意。「美しい」三軒家に対して「ブス」の白洲美加(イモトアヤコ)、「仕事ができる」三軒家に対して「仕事ができない」庭野聖司(工藤阿須加)、「部下に厳しい」三軒家に対して「部下に甘い」屋代課長(仲村トオル)を配して、三軒家の魅力を際立たせている。

連ドラ界のエリート畑を歩む北川景子


 三軒家のキャラクターを語る上で、もうひとつのポイントは、家の売り方。その方法は、「引きこもり男性に、一生引きこもれる家を買わせる」「ミニマリストとゴミ屋敷女を同居させる」というもので、家を売るだけではなく、悩みも解決してしまう型破りな方法が驚きを与えている。

 これらは重要なシーンだけに北川自身も、かすかに穏やかな眼差しと話し方に変えるなど、「気づくか気づかないか」ギリギリの繊細な演技を見せていた。そして、家が売れた瞬間、「落ちた」と口に出し、また元の姿に戻るのだ。

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