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クリスピー・ドーナツは人体に危険?異常に大量の砂糖&油、米国では客離れで経営破綻

文=松原麻依/清談社

大量の砂糖使用、1個で1日の摂取量超え

 しかも、クリスピーはトランス脂肪酸だけではなく、具体的な材料や添加物をまったく開示していない。なかでも気になるのが砂糖の量だ。

「糖質を体内で代謝してエネルギーに変換するにはビタミンB1が必要ですが、脂質や糖質を大量にとると、必然的にビタミンB1が不足してしまうのです。ビタミンB1が不足すると、疲労や倦怠感を生み、集中力の低下につながります」(同)

 日本で販売されているクリスピーのドーナツの砂糖の量は明らかにされていないが、アメリカの場合、オリジナル・グレーズドが10グラム、「オールドファッションチョコレート」には26グラムもの砂糖が入っている。日本の成人がとっていい糖類の量は、1日当たり25グラム。オールドファッションチョコレートには、1日の摂取量を超える大量の砂糖が使われているのである。

「ドーナツに含まれる大量の油も問題です。脂質を代謝するにはビタミンB2が必要になるため、脂質をとりすぎると、本来、体の機能を維持するのに必要なビタミンB2まで足りなくなってしまう恐れがあるのです。

 ビタミンB2は、皮膚や髪などの細胞の再生に関わる大切な栄養素。不足すると、ニキビや脂浮きなどの肌荒れや抜け毛を引き起こし、エネルギー代謝がうまくいかずに慢性的な疲労の原因にもなります」(同)

 公式ホームページの栄養成分表を見てみると、クリスピーのドーナツはどれもほぼ「脂質」と「炭水化物」だけで構成されており、ビタミンやたんぱく質など、ほかの栄養成分はほとんど含まれない。もし、こんなものを食事代わりに食べようものなら、必要な栄養素をとれないだけではなく、もともとあったビタミンすら消費しかねないのだ。

「もし、ドーナツを食べるなら、食事代わりにするのは絶対にNG。おやつとして少量だけ楽しむぐらいにとどめておいたほうが身のためです」(同)

アメリカのクリスピーはすでに経営破綻

 そうはいっても、高脂質・高糖質のドーナツをやめられない人がいるのも事実。実は、ドーナツの依存性には遺伝子レベルの理由がある。

「人類が飢餓に悩まされていた時代には、カロリーの高い糖質や脂質を多く含む食料が最も貴重なものでした。私たちの体は、遺伝子レベルで砂糖や脂質を求めるようになっているのです」(同)

 そこにつけ込み、砂糖と油まみれの危険なお菓子を売って儲けているのが、クリスピーというわけだ。

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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