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駅の乗換案内表示「○○線まで950m」はウソ?実際の歩行距離はもっと全然長かった!

文=酒平民 林 賢一/ライター

–それはホームに降り立つまでの距離ですか。

担当者 左様でございます。

–あまり細かい距離表記は見たことありませんが、どの程度詳細な距離を示しているのでしょうか。

担当者 表記自体が5m単位となっておりますので、若干の誤差もあると思います。

–たとえば、同じ「100m」という表記でも、場所によってルートが直線的なところと、入り組んでいたり階段が多かったりすると、歩く時間は全然変わってきますよね。

担当者 左様でございます。また先ほども申しましたように5m単位ですので、同じようなルートでも最大で10m近い誤差が出てくる可能性もございます

–なるほど。あともうひとつ疑問があります。たとえば、霞ケ関駅で日比谷線から丸ノ内線に乗り換える時、荻窪方面のホームと池袋方面のホームでは降りるホームが違いますが、その場合はどのように距離を表示しているのですか。

担当者 霞ケ関駅の丸ノ内線のようにホームが分かれている場合は、基本的に近いほうのホームまでの距離を出しております。

–ありがとうございました。

 このように、表記されているのは「ホームまでの距離」ということがわかった。また、表記は「5m単位」であること、さらには「直線距離を示しているので、実際に歩く距離ではない」という非常に重要な情報も判明した。つまり、実際には表記以上の距離があるということだ。今後は、地下鉄などで「○○線まで950m」と表記されていたら、プラス10~20mくらいをイメージしたほうがいいかもしれない。

 蛇足だが、もし歩いている間に暇なのであれば、スマートフォンを眺めるのではなく、「丸ノ内線まで○○○」の空欄部分を埋める大喜利を考えたほうが頭は活性化されると思う。
(文=酒平民 林 賢一/ライター)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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