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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が描く未来のほろ苦さーー森直人が“80年代SF映画”を振り返る

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【リアルサウンドより】

 「エンタメ大作の黄金期」である80年代洋画の魅力を多角的な視点から読み解いたムック『私たちが愛した80年代洋画』(辰巳出版)が、8月9日に発売される。リアルサウンド映画部にて編集を担当した同書には、大根仁、武田梨奈、松江哲明の撮り下ろしインタビューのほか、今祥枝、牛津厚信、宇野維正、小野寺系、久保田和馬、さやわか、藤本洋輔、松井一生、松崎健夫、麦倉正樹、森直人ら、レギュラー執筆陣による書き下ろしコラムやレビューを多数掲載し、いまだからこそ見いだせる80年代洋画の価値にスポットを当てている。

 発売に先駆けて、リアルサウンド映画部ではコンテンツの一部を抜粋して掲載。今回は、森直人による『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を軸とした80年代SF・ファンタジー論を紹介する。(編集部)

■『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が描いた未来像はいま

 昨年(2015年)は、1985年に公開されたロバート・ゼメキス監督、スティーヴン・スピルバーグ総指揮のSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』30周年。日本でも関連イベントが催されたり、公式カフェがオープンしたりと、アラフォー男(筆者もそのひとり)を中心にオーバーヒートなお祭り騒ぎの様相を呈した。しかもファンならご存じ、実は“2015年=30周年”には二重の意味があり、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(89年)では第一作の“現在”である85年から30年後の未来へとタイムトラベルする。つまり2015年(日付は10月21日)は、同作が描いた「フューチャー」が現実にやってきたアニバーサリーだったわけだ。

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