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秋元康Pのスマホゲーム、大コケで株価暴落…あの超有名社長、売上が目標のたった2%

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「神の手」のゲーム画面

「ユーザーが200万人いれば、月間100億円、年間で1200億円の売り上げになる」

 電子雑誌の制作を手掛けるブランジスタが、作詞家・秋元康氏のプロデュースするスマートフォン(スマホ)ゲーム「神の手」を配信するにあたり、親会社ネクシィーズグループ(2016年4月にネクシィーズから社名変更)の近藤太香巳社長はこうぶち上げた。

 神の手は、クレーンゲームを楽しみ、1ゲームごとに100円の課金で景品を獲得すれば、配送料無料で景品が実際に届くというものだ。ゲームセンターとインターネット上のゲームを融合させた新しいタイプのものだ。

 ゲーセンのゲームのように3次元(3D)で表現されたクレーンが景品をつかむ。目玉の景品は、秋元氏がプロデュースするアイドルグループ「AKB48」のオリジナルグッズだ。

 大風呂敷を広げたが、ハッタリはすぐにばれた。7月28日に発表したブランジスタの16年9月期(通期)の業績予想は、売上高が28億円、営業利益は5億円。「月間100億円、年間で1200億円の売り上げ」は、逆立ちしても、どこにも見えてこない。

楽天、幻冬舎、SBI証券が出資

 ブランジスタは15年9月17日、東証マザーズに上場した。初値は公開価格の450円に対し44%高の647円だった。秋元氏がプロデュースするというスマホゲームの先物買いで、株価は神の手の発表前から暴騰し、16年5月16日には1万5850円の最高値をつけた。公開価格の35倍だ。

 6月18日、神の手の配信が始まった。だが、米アップルが運営する「アップストア」の課金アプリ売り上げランキングでは、神の手は上位に入らなかった。株価の上昇を支えてきた新作ゲームへの期待が剥落して失望売りが殺到した。

 6月20日は取引開始直後から売り気配を切り下げる展開で、制限値幅の下限(ストップ安)となる前週末比1000円(16%)安の5260円まで下げ、そのまま取引を終えた。その後も株価は下げを速め、8月8日には1655円の安値をつけた。5月16日の高値の10分の1の水準だ。

 これほど乱高下が激しいと大火傷する投資家が出てくるが、逆にボロ儲けした出資者も少なくないだろう。

【ブランジスタの大株主】(16年3月31日現在)
※以下、氏名・名称、所有比率

ネクシィーズグループ、50.67%
楽天、10.79%
新川浩二、1.90%
幻冬舎、1.82%
SBI証券、1.17%
見城徹、1.10%
セントラル短資、1.08%
レプロエンタテインメント、0.79%
近藤太香巳、0.72%
田邊昭知、0.72%

 株価が暴騰した時に売り抜けていれば、濡れ手で粟をつかんだ人物がいるのかもしれない。