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あなたがイラッとして「つい」口にした言葉で、人から嫌われて信用喪失している

文=新田龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト
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 そう考えると、最初の事例についてもあなたの反応は改善できるはずです。厳しい口調で言いたくなってしまう気持ちは重々わかりますが、それでは目的に合致しませんから、当初の意図に立ち返って、こう考えてみましょう。

・「おいおいなんだよ~、せっかく予約できたのに!」

→目的は「友人の誕生日を祝い、喜んでもらう」ということですから、「仕事大変だったな!今晩忙しいのに付き合ってくれてありがとう! 楽しもうぜ!」といった言い方なら、友人も安心して楽しめますよね。

・「さっき○○を買っただろ! もう買わない!」

→目的は「子供に休日を楽しんでもらう」ことだったはずですから、たとえば出かける前に「今日のお小遣いは特別に300円だ! その範囲内でよーく考えて、楽しく買い物しような!」と約束しておけば、お子さん自身も楽しみながら買い物ができるはずです。

・「またミスかよ! 何度言ったらわかるんだ!」

→目的は「後輩のケアレスミスをなくして戦力化させる」ことですから、詰問だけでは解決しません。「どうしたらミスがなくなると思う?」と本人に確認させ、主体的に考えてもらってからアドバイスするほうが効果的でしょう。

 人の考えや価値観はそもそも違って当然です。したがって、「自分の考えと違う!」とイラつくのはナンセンスであり、そんな反応は今すぐやめるべきなのです。いくらムカついても周囲の世界は変わらず、自分が疲れるだけですから。あなた自身の反応を地道に変えることで、周囲の世界を変えていきましょう。
(文=新田龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト)

※詳細は著者・新田氏の通算17冊目となる著書『30代で必ずはじめること、やめること』(明日香出版社)をお読みください。
【新田氏のコメント】
私自身の「経験」は、おそらく世間一般では特殊なほうに入るので、参考にならないかもしれません。しかし、私が得られた「気付き」については、多くの方のお役に立てる自負があります。少なくとも、人生を充実させるためのヒントにはなるでしょう。本書は、自身の30代を貫く葛藤の中から、試行錯誤と失敗と成功を経て体得した「行動要諦」です。これから30代になろうとしているあなたに、今日から「始めるべきこと」と「止めるべきこと」を具体的にお伝えしたい!という強い使命感をもって書き上げました。

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新田 龍(にった・りょう):株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト。早稲田大学卒業後、「ブラック企業ランキング」ワースト企業2社で事業企画、人事戦略、採用コンサルティング、キャリア支援に従事。現在はブラック企業被害に苦しむ企業の防衛コンサルティングをおこなうとともに、ブラック企業や労働問題に関するコメント、講演、執筆を展開。

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