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松江哲明の『ゴーストバスターズ』評:エンタメの力で事前の評価を覆した、意義のあるリブート作

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【リアルサウンドより】

 新しい『ゴーストバスターズ』はとても良い作品で、僕はラストシーンで不覚にも少し泣いてしまいました。完全に油断していましたね(笑)。なにが良いって、まず作り手たちのオリジナル『ゴーストバスターズ』に対する愛情が、すごく伝わってくるんですよ。この映画が製作されるまでには紆余曲折があって、もともとオリジナルを手がけたアイヴァン・ライトマンが監督して『ゴーストバスターズ3』を作ろうという話だったのが、途中でシナリオがうまくいかなくてビル・マーレイが出演を拒んだり、オリジナルメンバーのハロルド・ライミスが亡くなってしまったりして、結局作れなくなりました。それで、アイヴァン・ライトマンはプロデューサーというかたちで関わって、ポール・フェイグが監督を務めて、いま流行りの女性主人公のリブートとして新たに作られることになった。だけど、結果的にこれは正解だったと思います。

 ポール・フェイグ監督らは、良い意味で前作を超えようとはしていないんです。オリジナルと違う事をやるのではなく、オリジナルの楽しさをより掘り下げた作品に仕上げていて、リスペクトに溢れている。もちろん、前作を観ていなくても面白い作品で、たぶん観てからのほうが、ずっと楽しめる作品だと思います。子供の頃にテレビで観たことがあるな、くらいのぼんやりした記憶でも、新しいマシュマロマンの姿に、楽しさが蘇ってくる感覚があるはずです。オリジナルのキャストが、良いところでチョコチョコと出てくるのも面白いところですね。なんとハロルド・ライミスまでも!  もともとゴーストバスターズのメンバーだったのに、幽霊を否定する側で出てくる人もいたり(笑)。

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