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千葉ロッテ&楽天、観客動員数が激増の謎…球場が「遊園地」化で楽しすぎる!

文=佐藤主祥/Sportswriters Café
千葉ロッテ&楽天、観客動員数が激増の謎…球場が「遊園地」化で楽しすぎる!の画像1楽天Koboスタジアム宮城(「東北楽天ゴールデンイーグルス HP」より)

 近年、NPS(ネット・プロモーター・スコア)と呼ばれる、顧客ロイヤルティを把握するための指標を用いるケースが急激に増えているが、これはスポーツ業界も例外ではない。スポーツビジネスにおいては、試合の勝敗だけではなく「顧客満足度」も重要となってきている。

 たとえば、株式会社ヤクルト球団は、ここ数年、東京ヤクルトスワローズのファンクラブの運営が他球団に比べて小規模にとどまっていたため、顧客の生の声を聞くためにNPSアンケート調査を実施。その分析結果により、ファンクラブのレギュラー会員価格を見直しした。同社は、アンケートが非常に参考になったという。

 国内サービス業におけるロイヤルティ指数化などを研究している慶應義塾大学・鈴木秀男教授が「プロ野球のサービスの満足度調査」を今年の3月下旬に発表した。

 同調査によると、2016年の総合満足度で1位を獲得した球団は、福岡ソフトバンクホークスだ。2年連続で日本一になったチーム力はもちろん、昨年トリプルスリーを達成した柳田悠岐をはじめ、松田宣浩、今宮健太など、人気と実力を兼ね備えた選手が増えてきていることも満足度にかかわってきている。

 2位には北海道日本ハムファイターズがつけており、大谷翔平、中田翔、西川遥輝といった若手の人気選手が多いのも理由として挙げているが、「地域密着型の球団」としても高評価を受けている。

 そんな人気も実力も上位のソフトバンク、日本ハムに追いつけ追い越せと急激に顧客ロイヤルティを上げつつあるのが、千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスだ。その要因となっている、各々の本拠地であるQVCマリンフィールドと楽天Koboスタジアム宮城で行われているさまざまなファンサービスや球場の改修による演出方法を紹介する。

観客動員数は前年比120%

 ロッテは今季の公式戦主催試合59試合を終え、観客動員数が合計126万7923人に到達したと発表した(8月31日終了時)。昨年と同試合数で比較してみると、前年比120%と凄まじい勢いで数字を伸ばしている。このまま残りの主催試合数を消化すれば、2008年に樹立した球団最多観客動員数160万1632人を超える新記録も見えてくるだろう。

 しかし、なぜここまで飛躍的に観客数が増えているのだろうか。そこには、球団と選手が一体となって行っている熱いファンサービスが要因として存在するのだ。

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