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「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」

中国共産党、権力闘争が先鋭化…習近平主席、対立勢力の粛清強化で独裁体制強化

文=相馬勝/ジャーナリスト

 この裏には、習主席が来年の党大会で主導権を握り、共青団閥幹部の党最高指導部入りを阻止し、自らの息がかかった腹心を登用し、自身の2期目の5年間で権力基盤を安定化し、独裁体制を一層強化するとの思惑が働いているのは間違いない。

 北京の党幹部筋は「非毛沢東化の動きと合わせて、習主席の権力一極集中が進んでいくかどうかを占うのは、今後の党内情勢次第だが、来年の党大会を前に、権力闘争は今後熾烈さを増すことになるのは確実だ」と指摘している。
(文=相馬勝/ジャーナリスト)

相馬勝/ジャーナリスト

相馬勝/ジャーナリスト

1956年、青森県生まれ。東京外国語大学中国学科卒業。産経新聞外信部記者、次長、香港支局長、米ジョージワシントン大学東アジア研究所でフルブライト研究員、米ハーバード大学でニーマン特別ジャーナリズム研究員を経て、2010年6月末で産経新聞社を退社し現在ジャーナリスト。著書は「中国共産党に消された人々」(小学館刊=小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作品)、「中国軍300万人次の戦争」(講談社)、「ハーバード大学で日本はこう教えられている」(新潮社刊)、「習近平の『反日計画』―中国『機密文書』に記された危険な野望」(小学館刊)など多数。

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