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ハウステンボス、仕事の半分をロボット化?「変なホテル」、ディズニーRとUSJに殴り込み?

文=編集部
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 ロボットが主役の変なホテルのオープンには、ロボットの開発会社が主体的にかかわった。フロントで女性ロボットがチェックインや顔認証の方法を説明するが、この女性ロボットと隣にいる恐竜ロボットを開発したのは、ハローキティなどのキャラクター商品で知られるサンリオのグループ会社でロボットメーカーのココロだ。同社は、恐竜ロボを博物館に納めた実績もある。

 フロントで手続きを終え手荷物をロボットに任せると、客を先導して部屋の前まで運んでくれる。チェックイン前やチェックアウト後に荷物を預けたいときは安川電機のロボットが対応する。預けた荷物は自動でロッカーに収納される。

 部屋で迎えてくれるのは、シャープが開発した「ちゅーりーロボ」だ。「電気を消して」と言えば暗くなり、朝は希望した時間になると「起きてください」と起こしてくれる。

 変なホテルが全国展開するとの報道を受けて、イベント支援会社の博展株が買われた。博展が昨年11月に子会社化したロボット開発会社のタケロボが、変なホテルにマスコットロボットの「ロボコット」と、サービスロボットの「サッチャン」を納入した。

 ロボットと、ヒューマンなサービスを売り物としてきたホテルの組み合わせは、海外でも注目を集めている。シリコンバレーのベンチャー企業も接触してきているという。

 変なホテルの宿泊客のさまざまな相談に応じるコンシェルジュの仕事が、人工知能(AI)を応用したロボットに置き替わる日も近いだろう。

 ハウステンボスは8月1日、映画配給会社のギャガの第三者割当増資を、コンテンツ制作のクリーク・アンド・リバー社(C&R)と共同で引き受けた。ハウステンボスが発行済み株式の36%を持つ筆頭株主となり、C&Rは15%を保有する。3社は仮装現実(VR)などの最新技術を使って映像コンテンツを共同制作し、変なホテルに導入することを検討している。

熊本地震の影響で入場者数は前年比8%減

 ハウステンボスは変なホテルの世界展開に向けて一歩踏み出したが、4月14日に発生した熊本地震の影響が頭痛の種だ。地震の影響で、ハウステンボスの敷地内にある直営ホテル4カ所の予約のキャンセルが1万5000人に上った。団体予約の入場者のキャンセルも2万6000人分発生した。そこで、親会社の旅行大手エイチ・アイ・エスと連携し、九州に誘客する「がんばろう!九州」キャンペーンを展開している。

 ハウステンボスの15年10月~16年6月の入場者数は、前年同期比8%減の210万人。うち、海外からお客は14%減の15万人、宿泊者数は全体で9%減の22万人だった。熊本地震の影響で入場者数は2割以上減るとみられていたが、減少幅は想定よりも小さかったようだ。

 7月には、入園者数は前年同月を上回る水準にまで回復。16年9月期(通期)の入場者数は、前年並みの310万人と強気の見方をしている。ハウステンボス単体の通期の取扱高(売上高)は前期並みの297億円、経常利益は2割減の75億円を見込む。

 熊本地震の影響が7~9月期に尾を引かないかどうかが、今後のハウステンボスの業績を占うポイントとなる。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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