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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

飲食店や金融機関で「おすすめ」「おまかせ」を聞くのは損?店側の「カモ」になる危険も

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

「おすすめ」より怖い「おまかせ」とは?

 また、もうひとつの魔法の言葉「おまかせ」もある。

 近年人気の、証券会社の「ラップ口座」なるものだ。300万円や500万円の投資資金を、証券会社などにおまかせで運用してもらうというもので、投資先は主に投資信託になる。もともとは富裕層向けサービスだったが、最近では若年層を意識した「10万円から」という低額のラップ口座も登場している。

 しかし、このラップ口座、とにかくマネーの専門家には評判が悪い。その大きな理由が「金融機関に払う手数料が高い」というものだ。おまかせなので投資家は運用商品を選べず、金融機関の儲けになるような手数料が高いファンドが入っていても文句はいえない。しかし、これは当然なのだ。なぜなら、「おまかせ」なのだから。「自分で選択せず、人に面倒を見てもらおう」と思うなら、お金を払うしかない。それも言い値で。

 筆者自身はラップ口座で運用はしないが、その仕組みを理解し、「自分で選択をしたくないから、少々高くても手間賃を払ってもいい」と理解した上で選ぶなら、それも立派な選択だろう。ただ、結果的に儲かるかどうかは、証券会社の担当者も保証はしてくれない。

「『おすすめ』と『おまかせ』を選ぶのは、賢いお金の使い方とは限らない」と覚えておこう。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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Twitter:@geki_yasuko

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