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「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

微妙な本数、2袋セットでテープぐるぐる巻き…スーパーで売られるソーセージへの疑問と意外な理由

文=酒平民 林 賢一/ライター

――6本入りの場合は、ソーセージが小さいということですか。

担当者 天然腸を使っておりますので、太さや長さには若干のばらつきがございます。そのため、本数がまちまちになることがございます。

――たとえば2人で食べる場合、偶数のほうがありがたいのですが……。

担当者 同じものを製造できれば、本数で管理できるものもございますが、「香薫あらびきポーク」の場合は本数指定ができないのです。
 
――そもそも、なぜ90グラムという量なのでしょうか。

担当者 当社の都合といいますか、各メーカーでも違いますし、当社の商品でももっと多い商品や少ない商品もあります。一番標準的な、売価設定なども考えた上で90グラムという設定になっております。

――ちなみに、2袋セットで売られていることが多いですが、なぜセットなのでしょうか。

担当者 流通側の事情もありますが、スーパーなどに並んだ際にボリューム感があって陳列しやすいということがございます。売り場自体のボリュームも出るということで、大体どこのスーパーでも2つセットのものがメインで置いてあると思います。

――なるほど。揚げ足を取るわけではないですが、1袋ずつ並べても、セットで売っても、売り場のボリュームは変わらないのではないでしょうか。

担当者 小袋で売っている店舗もありますが、2つセットのものが店舗側からもっとも要望が多くなっております。

――ありがとうございました。

 このように、「量が90グラム以上と決まっており、天然腸を使っているから本数はランダム」という解答であった。非常にスッキリした。

 筆者の印象では1袋5本入りが多かった気がするが、もしそれがイヤな場合は、今後は1袋6本入りの商品を探せばよいわけだ。

 だが、冷静になってみて、ソーセージ売り場で袋に顔を近づけて、必死に本数を観察している中年男性を想像してみよう。これはヤバい。かなりヤバい。相当ソーセージが好きな人だ。店員さんに「ソーセージおじさん」とあだ名をつけられそうなレベルだ。それはイヤだ。

 やはり、これまで通り手に取ったソーセージを普通に買うことにしよう。それが6本などの偶数本であることを祈りながら。
(文=酒平民 林 賢一/ライター)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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